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今日はT小登山隊のメンバーと雲仙市にある九千部岳(くせんぶだけ)に登ってきました。今回のメンバーは初参加のa馬さんと2回目の参加となるf中さんを含む8名。目的は今まさに満開の時を迎えているヤマボウシの花です。昨年はどういう訳かヤマボウシがほとんど花をつけなかったそうですが、今年は真っ白なたくさんの花を咲かせているそうで、しかも例年より10日ほど早く開花したのだとか。今回もどんな景色に出逢えるのか期待に胸が躍ります
今回のコースは、田代原キャンプ場側の登山口から九千部の頂上を目指し、第二吹越側の登山口へ下るコースをチョイス。隊長たちが車を吹越側に動かして下さっている間、我々はキイチゴの試食を。甘酸っぱくて美味しかったです
この白くて小さい花はネジキ(捩木)の花。ツツジ科の落葉小高木で、幹がよくねじれることからネジキと呼ばれています。釣鐘形の小さな花はほのかに甘い香りを漂わせていました
隊長達が到着し、いよいよ登山口から山へ入っていきます。時刻は9:36を回ったところ。頂上まではやく2時間の行程を歩きます。
さっそくおもしろい植物に遭遇しました。これはキクラゲで、キノコの仲間です。漢字では「木耳」と書きます。確かに木に耳が付いているみたいに見えますよね
後ろ姿はこんな感じ。これまた耳っぽい感じ!日本では干したクラゲと味が似ているので、「樹木に生えるクラゲ」で「キクラゲ」と呼んでいたそうですが、中国から来た「木耳」という漢字をあてて「木耳」を「キクラゲ」と呼ぶようになったのだとか。漢字をそのまま読んで「きのみみ」なんて別名もあるそうですよ
こちらはコガクウツギ(小額空木)の花。ユキノシタ科アジサイ属の植物で、アジサイと同じように白い花びらのように見えるのは装飾花のガクです。
葉っぱの色や形が美しいのはユリ科のカンザシギボウシ(簪擬宝珠)。 花はこれからのようです。
そしてコチラが九千部岳の夏の風物詩であるヤマボウシ(山法師)の花ですミズキ科の落葉高木で、この花の特徴である4枚の白い花びらのようなものは花びらではなく総苞片と呼ばれるもので、真ん中にある球状の部分が花なのだそうです ちなみによく庭木や街路樹に用いられるハナミズキはアメリカヤマボウシとも呼ばれ、北アメリカ原産の落葉高木です。日本原産のヤマボウシと比べて色も形も派手なイメージがあります。
ヤマボウシの花はみんな空に向かって咲くため、森の中を歩いている間はご覧の通りあまり花の様子を見ることができません。頂上から山全体を眺めたとき、どんな景色が広がっているのか考えただけでもワクワクしちゃいます ヤマボウシを観賞する夏の九千部岳登山はまだまだ続きます
その2へ続く