雲仙の春の風物詩であるミヤマキリシマの時期はもう終わりましたが、九千部岳にはまだ所々にツツジの花が咲いています。時折現れる赤い花は新緑の山に彩りを添え、私たち登山客の目を楽しませてくれます
4枚の葉が輪生した可愛らしい植物を発見茎の先端には星のような形の花(もしくはガク?)が付いています。この植物、アカネ科のオオバノヨツバムグラ(大葉の四葉葎)に似ていますが、ちょっと違うような…。もしご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい
九千部岳の頂上に近づいてくると、岩の間を両手を使いながらよじ登っていく急登が続きます。前日の雨で岩が滑って登りにくくなっていましたが、手足をバランスよく使って登っていく過程はワクワクの連続です
山頂付近で飼い主さんと登山を楽しんでいるワンちゃん達に遭遇しました~ 左はマルチーズのぼたんちゃんで、右はダックスフントのさくらちゃん。飼い主さんのお話では、このワンちゃん達は大分県の久住連山をはじめ、九州各地の山々を登頂ことのある(おそらく飼い主さんにとっての)山岳ガイド犬なのだとか。これまでも山で何度かワンちゃんに遭遇しましたが、小型犬のワンちゃんと遭遇したのは初めてです。可愛かったなぁ~
元気いっぱいのワンちゃん達と遭遇して程なく、九千部周辺の山々が一望できる岩場に到着~昨年9月に登った時(その時の様子はコチラ!)には緑一色だった山が、まるで雪でも積もっているかのように白く染まっていました
なんとこれ、ぜーんぶヤマボウシの花なんです
所々にピンク色の花も咲いていましたよ
山頂よりもこの岩場からの景色の方が素晴らしいのですが、この日は私たちと同じようにヤマボウシ目当ての登山客が多かったので、早々にこの場を離れ、山頂を目指します
ここは九千部岳山頂への最後の難所。両手両足を使って最後のひと登りです
九千部岳山頂(1062.4m)に到着~ちょうどこの時、辺り一帯が霧で包まれて何も見えなくなってしまいましたが、山頂では可愛らしいシモツケの花が私たちを待っていてくれました
この日の山頂は登山客で大にぎわい。清掃登山で登ってきたグループもあったようです。
山頂に咲いていたヤマボウシの花。ヤマボウシはミズキ科の落葉高木で、白い花びらのように見えるのは総苞片(そうほうへん)と呼ばれるもので、厳密に言うと花びらではなくつぼみを包んでいた葉が開いたもの。真ん中にある小さな球状のものがヤマボウシの花なのです。下界で見る園芸用のヤマボウシと比べると、葉も総苞片も大きく逞しい印象です。やっぱり自然の中にあるものは生命力が漲ってるなぁ~
九千部岳の山頂は狭いので、得意の三脚セルフタイマー撮影をするかどうか迷いましたが、ちょうど一瞬だけ登山客が少なくなったので、ささっとセッティングしてパパッと撮影しました 一発勝負だったけど、お目当てのヤマボウシも入ってなかなか良い感じに撮れてよかったです
九千部岳登山はまだまだ続きまーす
その4に続く