結婚して以来、お盆とお正月は旦那さんの実家で過ごすことがほとんどなのですが、今年は義理の両親が育った町、南島原市加津佐町にある義母の生家でお盆の3日間を過ごしました。
そもそもお盆とは何でしょうか?
広辞苑で「御盆」を引くと、「盂蘭盆(うらぼん)」のこと。」とあり、さらに「盂蘭盆」を引くと、
「盂蘭盆経の目連説話に基づき、祖霊を死後の苦しみの世界から救済するための仏事。陰暦7月13日~15日を中心に行われ、種々の供物を祖先の霊・新仏・無縁仏(餓鬼仏)に供えて冥福を祈る。一般には墓参・霊祭(たままつり)を行い、僧侶が棚経(たなぎょう)にまわる。地方により新暦7月・8月など日が異なる。盆。うらんぼん。盂蘭盆会(うらぼんえ)。精霊会(しょうりょうえ)。」
また明鏡国語辞典では
「陰暦七月十五日を中心に行われる、祖先の霊を祭る仏事。十三日の晩に迎え火をたいて霊を迎え、十六日の晩に送り火で霊を送る。」
とあります。とはいえ、現在のお盆の過ごし方は人それぞれ。我が家では迎え火をたく代わりに、夜玄関に提灯をさげ、ご先祖様の霊をお迎えし、一日目、二日目に父方と母方それぞれのお寺のお坊さんに来ていただき、お経をあげてもらいました。お墓参りは三日間お墓に通うのが通例のようですが、「お盆の間ご先祖様は家に帰ってくるんだから毎日お墓に行かなくてもいいんだよ」という義父の言葉に納得し、最終日に一度だけ行いました。やり方は様々だけど、ご先祖様を大切に思う気持ちが一番大切なのですよね
義母の生家は今は誰も住んでいないため、テレビやラジオがありません。でもその分、今まで聞いたことがなかった両親の若かりし頃の話など、いろんな話を聞くことができました。時にはテレビのない生活もいいものです。日中することがない時間、暑さに弱い旦那さんは、家の中で本を読んだり昼寝をしたりしていたのですが、家の中でじーっとしているよりも外を散策したい私は、同じく散策好きの義父を誘って一時間ほどお散歩に出かけてみました。
こちらは義母のお寺、巌吼寺(がんくうじ)。曹洞宗のお寺で、岩戸山の中腹にあります。
義母のお祖父さんはこのお寺の仏師だったそうで、いくつもの仏像を残したそうですが、かつてこの場所にあったお堂は火事によって消失し、残念ながらその際にお祖父さんが彫った仏像も燃えてしまったのだとか。もしタバコの不始末などが原因であるとしたら、本当に悲しむべきことですよね。
巌吼寺の歴代の僧侶のお墓も発見しました。あまり見たことのない独特な形をしています。
お寺から裏道を辿っていくと野田浜という海水浴場に出てきました。白砂青松の美しい浜です。お隣にある白浜と比べると少ないけど、海水浴のお客さんもたくさん来ていましたよ。
ちょっと暑かったけど、山あり海あり川ありで、なかなかステキな散歩コースでした♪ 歩きながらお義父さんといろんなお話もできてよかったです。旦那さんに代わって散策にお付き合いいただき、ありがとうございました
先日旦那さんの職場の方から「布津町に美味しいから揚げ屋さんがある」との情報を入手し、義弟夫婦も合流することになっていた二日目の夕方、旦那さんとドライブがてら布津町へ。
ここは『鶏の白石』といって、この辺ではちょっと有名なお店らしく、この日も中に入るとたくさんのお客さんが一列に並んで唐揚げが揚がるのを待っていました。
ぶつ切りと骨なしの二種類があるようでしたが、ぶつ切りの方が早くできるとのことだったので、とりあえず少なめに見積もってぶつ切りの唐揚げを4人前注文。
家に戻ってお皿に出してみるとかなりの量にびっくり!他にもおかずがあったので、「これを今日中に食べきれるか!?」と心配したのですが、これが取り越し苦労で、その日の内に完食してしまいました。それほどおいしかったということです みなさんも機会があればぜひ!おススメですよ~
家族6人+ご先祖様たちとテレビもラジオもない静かな家でワイワイ賑やかに過ごした今年のお盆。法要も大事ですが、こうやって普段なかなか集まれない家族と賑やかに過ごすこともお盆の大切な要素のひとつだと思いました。
来年もまた家族そろってお盆を過ごすことができますように!
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