柳川のような周荘の景色
ここは上海から車で約一時間半のところにある周荘という村。上海市内とは一転し、今もなお中国の古い建物や風景が残るノスタルジックな場所です。
この村には以前は橋が架かっておらず、孤立していて開発が遅れたため、このような古い建造物や町並みがほぼ昔のまま残っているそうです。村中に運河が張り巡らされており、今も車が入ることができません。都心部の開発が急速に進むにつれ、昔ながらの中国の姿が見直されるようになり、ここ数年の内にこの周荘の村が観光地として注目を集めるようになったのだとか。
周荘では小舟に乗って運河を巡ることもできます。小舟の上で歌を歌ってくれるサービスもあるそうですよ。もちろん有料でーす。
こちらは周荘の大富豪の邸宅だそうで、中庭には中国版チェスのようなものがありましたよ。一つ一つの駒は石でできていてかなり重たそうです きっと2階の窓から家主が指示を出し、それに従って家来の人が駒を動かしたんでしょうね。
牛の石像も発見!なかなかキュートな顔をしています 石畳も独特でした。
商店がズラリと軒を連ねる水郷周荘。もともとはすべて民家だったそうですが、観光地として発展するようになってから、ほとんどすべてお店に変わってしまったそうです。でも本当に商売繁盛してるのかな~??と思わせるようなお店が多かったように思います 恐らく国の政策で観光地化しているので、それなりの支援はあるとは思いますが、残念ながらお店自体にはあまり魅力を感じませんでした。
ちょっと脇にはいると人々の暮らしが見えてきました。この近くに一人佇んでいたお年寄りの姿が今も目に焼き付いています。ここからは私の想像でしかないのですが、恐らく商売なんてしたこともなかった人たちが、観光地化されたことによって商いを強いられ、その流れについていけなかったお年寄り達が居場所をなくしてしまったんじゃないかなぁって。言葉が分からなかったので話しかけることもできませんでしたけど、一人のお年寄りの姿が私の目にはそんな風に映りました。
周荘への入村料は一人100元(1500円)。この辺りの物価からすると結構高めの設定だと思われます。完全に外国人向けの観光地かと思ったら、上海の都心に住んでいる人たちがドライブがてら遊びに来る場所でもあるんですって。
新しいものがある程度発展すると、古いものが見直される。
日本でも今同じような現象が起きているような気がします。日本でも古く歴史のある文化とそこに住む人々を守っていけるといいですね
次は「豫園」を紹介しまーす
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