天山上宮駐車場にて
もうひと月ほど前の話になってしまうのですが、9月17日(土)にT小登山隊のメンバーと佐賀県にある天山へ登ってきました今回の参加者は、隊長とtamiと私の三人。朝8時に大村にあるT小に集合し、東彼杵ICから多久ICまで高速を使って一路天山の登山口へ。今回は車で標高850m辺りにある上宮駐車場まで上り、そこから歩いて標高1046mの天山山頂を目指します。
天気予報によるとこの日は曇りまたは雨だったのに、予報に反して天気は良好!やっぱり私達って晴れ女嬉しい誤算に私達のテンションもアゲアゲです時刻は9時45分。さあ、今日も張り切って登りましょう!
と、早速すご~く個性的な花を発見こちらはヤマホトトギスというユリ科の植物なのですが、その姿はまるで小さなイカがひっくり返っているようです。似たような花でホトトギスやヤマジノホトトギスなどがありますが、このヤマホトトギスだけ花びらが反り返っているので、その違いは一目瞭然です
登山口のすぐ側には天山神社の鳥居が立っています。山の神様にご挨拶してから山に入りましょう~
鳥居をくぐってすぐの所には東屋があります。景色が良いので、ドライブがてら立ち寄って絶景を眺めながらおしゃべりをしたりお弁当を食べたりするのも良さそうです
緩やかな上りをしばらく歩いていると、分岐点にさしかかりました。このまま山頂を目指すとあっという間に山頂にたどり着いてしまうので、雨山(996m)へ寄り道しましょう~。
山道に入ると様々な秋の花が私達を出迎えてくれました。これはノダケと言ってセリ科の仲間です。確かにセリの花のような形をしていますが、色が全く違います。というのも、セリは真っ白な花を咲かせますが、こちらは渋~いえんじ色。秋を感じさせる色ですよね
こちらは秋の七草の一つであるオミナエシ。こちらもセリの花と形は似ていますがオミナエシ科の植物で、花の色は黄色。漢字では『女郎花』と書き、その名前は能の演目(読み方は『おみなめし』)にもなっているのだそうで、その内容は以下の通りです。
小野頼風とその妻の話。頼風に捨てられたと誤解した妻が法生川に飛び込んで自殺。妻を墓に埋めると、そこから一輪の女郎花が生える。頼風がその女郎花に近づくと、まるで頼風を拒絶するかのように女郎花が風で逃げ、頼風が離れるとまた元に戻った。それを見た頼風は死んだ妻が自分を拒絶しているのだと思い、妻と同じ川に飛び込んで自殺する。(Wikipediaより)
能の演目とはいえ、なんとも悲しいお話ですよね…川に身を投げる前に誤解を解く方法はなかったのかな~?なんて思ってしまいました。
『女郎花』という名前から香りが強い花を連想したのですが、近づいてみてもあまり香りはしませんでした。オミナエシにとっては手入れの行き届いた溜め池の土手などが最適な自生地なのだそうですが、最近は放棄された場所が多く、オミナエシの個体数も減ってきているのだとか。秋の七草の一つなのになかなか目にしないのはそのせいなのですねちなみに、秋の七草と言えば以下の七つ。
女郎花の花・尾花(ススキ)の花・桔梗の花・撫子の花・藤袴の花・葛の花・萩の花
春の七草は七草粥にして1月7日に食べるという風習がありますが、こちらは特別な行事もなく、ただ野に咲くのを眺めて楽しむもの。さて、今回のハイキングで何種類の七草に会えるのでしょうか?
足下にはお隣の草の葉に隠れるようにウツボグサの花がひっそりと咲いていました。もうそろそろウツボグサの季節も終わりです。
これはキクの仲間だとは思うのですが、名前は分かりませんでした。ご存知の方がいらっしゃったらコメント欄に投稿をお願いいたします
10時20分、雨山に到着~頂上には石碑が鎮座していますが、そこには登山客がゆったり座って休むスペースはありませんちょっとだけ景色を眺めて再び来た道を下り、次はいよいよ天山の頂上を目指しますどうかこのままお天気が崩れませんように!
秋の野花を観察しながらの楽しいハイキングはまだまだ続きます
『天山ハイキングその2』へ続く
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