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自然の中で見つけたステキなモノ

熊野神社と宝円寺(長崎県大村市池田町)最終回

2011年10月14日 | いろんなお話

鴨の親子が湖畔をお散歩中~

熊野神社の入り口から少し諫早よりに戻った所に池田湖公園という公園があります。池田湖はもともと江戸時代に作られた農業用のため池なのですが、今では辺り一帯が公園として整備され、近所の人たちの憩いの場となっているようです。熊野神社で出会った大村の歴史にやたらと詳しいおじさんの話によると、宝円寺の代々の住職の墓石群が高速道路建設の際にこの湖畔に移されたというのですが、真相はいかにとりあえず、池田湖の取り囲む遊歩道を時計回りに廻ってみる事にしました~

 

遊歩道を少し歩くと、湖の中に突き出した小さな島を発見橋を渡って先の方まで行ってみると、これまた小さな祠がありました。しかしこれは水神様を祀っている祠のようで、残念ながら墓石群では無い様子。もう少し湖畔を歩いてみましょう~。

と、しばらくすると真新しい灯籠の奥に鳥居を発見鳥居には幸天神社と書かれています。そういえばおじさんの話の中にこの神社の名前が出てきたような…鳥居をくぐって奥の方へ入ってみると…

あーっ、宝円寺墓碑群って書いてあるおじさんが言ってたことは本当だったんだ~

傍らにはなんとも味のある観音様のお姿がおそらくこれらの観音様も元あった場所から移されたものと思われます。

こちらは六地蔵様かな?それぞれのお地蔵様の表情やたち姿に個性があってステキです

一方、左手にある壁面を見上げると、そこには新しい住宅が建ち並んでいます。歴史ある墓石達が私達現代人の都合でこんなに人目につかない離れた場所へ移されてしまったのです。

 

私は便利な高速道路の恩恵のみを受け、これまで道路ができる前に何があったかなんて考えてことすらありませんでした。この場所に立つと「古いものを破壊し新しいものを創造することばかり考えるのではなく、私達のご先祖様達が大切にしてきたものを次の世代に残していくことも同時に考えなければいけない」ということを感じずにはいられません。

この日はお天気が良くて、絶好のお散歩日和でしたこの池田湖公園の湖には野生のカモが泳ぎ、湖畔には遊歩道が整備され、さらには広場や東屋もあるので、お子さん連れでもお友達同士でも楽しめそうです。こんな公園が近くにあったら毎日お散歩したくなるだろうなぁ

池田湖を後にして帰路についた我々ですが、もう一か所寄りたい場所があったのでちょっと寄り道~その場所とは、山田の滝。おじさんの話では、この場所もかつてお坊さんが修行した場所なのだとか。入り口には山田神社と書かれた背の低い鳥居が立っていて、どうやらこの奥に滝があるようです。ではちょっくら鳥居の奥へ入ってみましょう~

しばらく山道を歩いていると、お社と石碑を発見

そういえばあのおじさん、この石碑の事も言ってたなぁ~なんて書いてあるかは読めませんが、この石の拓本を取って何が書かれているかを解読した人がいたとか、私の記憶が確かならそんな話を聞いたような気がします。

さらに先へと歩いて行くと、大きな岩がごろりと転がっていました。これが落ちてきたらちょっとした地震が起きるだろうな~

これもおじさんから聞いたお話ですけど、「池田山には黒い龍が棲み、山田の滝には白い龍が棲んでいる」なんて逸話もあるそうで、池田山と山田の滝はこの辺りを代表する二大パワースポットなんですって。あいにく私にはそのような力を感じる能力はないようで、パワーを感じることも龍の姿を目にすることもありませんでしたが、滝好きな私は新たな滝スポットを発見することができてとってもラッキーでしたこの日は先客があり、この後姪っ子のお迎えもあったので、滝の所まで行く事はできませんでしたが、また近々この場所を訪れたいと思います。その時はまた改めてこのブログで紹介しますね!

それにしても今回は見知らぬおじさんに最後まで導いてもらったなんとも不思議なドライブでした大村の歴史に興味のある方はぜひ熊野神社を訪れてみてください。あなたも神社仏閣を愛してやまないとっても物知りなおじさんに出会えるかも知れませんよ~

『熊野神社と宝円寺』(完)


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