I Love Nature

自然の中で見つけたステキなモノ

巣立ち?

2011年07月29日 | 長崎街道

7月14日(木)晴れ。いつものように朝からツバメのヒナ達に「おはよ~」と声をかけ、ちゃんと4羽揃っていることを確認。この猛暑の中でも4羽ともみんな順調に育ち、産毛もほとんど取れて、立派な成鳥の姿に近づいていました。今にも翼を羽ばたかせ、巣から飛び立ちそうなヒナ達の姿を見て「今のうちに写真を撮っておこう」と思い立ち、ほんの数枚だけ彼らの姿をカメラに収めたのですが、まさかこれが最後になろうとは…。この時はそんなこと思いもしませんでした。

何か意志を持ったような顔つきで私の方をじーっと見つめるヒナちゃん。「ちょっと寂しいけど、お別れの時が近づいているのかな」なんて、ちょっとセンチメンタルになってる私の気持ちを察しているのでしょうか? 姿はほぼ成鳥のツバメと変わらなくなってきたけど、巣立ちはもうちょっと先だろうと思っていた私は、特にこれ以上は何も考えず、カメラを置いていつものように出掛けました。そしてこの日の夕方、家に帰ってみると…

どういうわけか巣がごっそりと下に落ちているではありませんか 巣だけではなく、ヒナ達の姿もどこにもありません。今朝まで4羽ともきちんと巣に収まって、親鳥からちゃんと餌をもらっていたのに…。

いろいろなことを考えました。ヘビかカラスに食べられてしまったのだろうかとか、悪い人が巣を壊してヒナを持って行っちゃったのだろうかとか、大きくなっていたヒナ達の重さに耐えられず巣が落ちてしまい、そのまま巣立ったのだろうかとか…。その瞬間を見た訳ではないので、真相は分かりません。彼らに何が起こったのか全く分からないまま、呆然としながら下に落ちていた巣の残骸を片付け、家の中に入りました。

今朝まで確かにこの巣の中にいたヒナ達。なぜこんなことに…。やるせない気持ちでいっぱいになり、ため息をつきながらふと窓から外を見ると、夕焼け色に染まった空には4~5羽のツバメ達がピィピィと声を上げながら飛び交っていました。中には私の方に近づいてきて、目の前を通り過ぎて行くものも。その様子を見て思いました。きっと彼らは巣立ったのだと。今朝の顔はその決意の表れだったんだと。今年のツバメの子育ては、去年のように順調には行きませんでしたが、親鳥達の甲斐甲斐しさとヒナ達の愛らしさは去年と全く変わりませんでした。その姿から学ぶこともたくさんありました。

ツバメさん、今年も私たちにたくさんの笑顔を運んでくれてありがとう!また来年もぜひこの場所で子育てをしてくださいね 玄関先をきれいにしてお待ちしてまーす


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