blue sky diary

子育てと仕事、時々趣味の何気ない日々の日記です。

人情いろいろ

2025-02-05 01:27:35 | 日記
今日は休みで、歯医者さんの予約を入れておいた日です。
他にも用事があるので、出掛けようと、財布やスマホの入ったポシェットと、手帳や水筒など必需品の入ったトートバッグ、そして買い物かごを玄関に準備して、ブーツを履こうとしたところで、庭に軽自動車がやって来ました。
見ると、母親が杖をつきながら降りて来て、なんと、次女の友だちのおじいちゃんが乗せて来てくれたようなのです。
母親は、早朝から、美容室に連れて行けってうるさかったのですが、火曜日は知っている美容室がすべて定休日なので、そう言って行っても無駄だからって伝えていたんです。
でも、強情で人の言うことを聞かない母は、勝手に歩いて行ってしまったようです。
それも、次女の友だちSSちゃんのおじいちゃんの家。
そこは、確かに7~8年前までは美容室をやっていて、SSちゃんのおじいちゃんは美容師だったのです。
でも、今は辞めてしまっています。
私の亡くなった父親は、母が知り合いの美容室へ行くと馬鹿なことをぺらぺらと話すのを嫌がって、車で何分かかかる隣町の美容室にばかり連れて行っていました。
私も、父親が亡くなってからは、車で母親を美容室まで送り迎えしていたのですが、今日は定休日だと言って連れて行かなかったので、どうしても今日行きたかった母親は、言うことを聞かず、昔、行ったことのある、2キロ近く先のSさんのお店があったところに行ってしまったようなのです。
SSちゃんのおじいちゃんが歯磨きしているところへ、母がやって来て、パーマをかけてほしいって言って来たそうです。
Sさんは、現役の頃、母の頭をやってくれたことも思い出してくれて、家のことも分かってくれていて、母に説明して、近くの国道に出る手前の美容室を案内して車で連れて行ってくれたようです。
でも、そこも火曜日定休日。
ですから、美容室の名前と電話番号、火曜日定休日とメモした紙を母に持たせて、自宅まで送って来てくれたのでした。
一連のことを説明してくれて、私は本当に申し訳なくて、財布から千円札2枚を取り出して、謝りながら持って行ってもらおうとしました。
そうしたら、おじいちゃんに、ダメだ、そんなことをしてもらうために連れて来たんじゃないって、昔見た時代劇の江戸っ子みたいに突っぱねられました。
渡すわけにいかなくなって、とにかくお礼を言って、母親はひとの言う事は聞かないし、耳は遠くて何を言ってもダメだしということを伝えると、
「うちのばあさんも耳が遠くてダメなんだよ」
と言います。
ついつい怒鳴り声で話すんだけど、怒られてるみたいで嫌だって言われるんだ、と言って、奥さんのことで苦労されていることを話されました。
年取るとみんなそうなるよ~なんて笑って帰って行かれました。
他人に迷惑をかけていることを何とも思っていない母は、メモを見ながら、このパーマ屋さんはどこなんだ?なんて言っています。
私は身勝手な母親に頭に来て、お説教を紙に書いて、怒鳴りつけてやろうかと思ったのですが、すでに歯医者さんの予約の時間にギリギリだったので、美容室は今日は全部休みなの!!って聞こえるように怒鳴って、とにかく車に乗り込みました。
歯医者さんに遅刻するかと思いましたが、なんとか5分前に到着。
1本だけあった虫歯をサクッと治療してもらい、次回、歯垢を取ってもらう歯のお掃除の予約を取って、帰ることになりました。
でもせっかく30分もかかる距離の歯医者さんまで出て来たので、お昼にラーメン屋さんに寄って、好きなラーメンを食べてから、勤め先のショッピングセンター近くまで帰って来ました。
スーパーの駐車場に車を停めて、傍の薬局と100円ショップに寄って買い物を済ませ、車に乗り込んでエンジンをかけた時です。
スーパーの建物側のワンボックスカーが先に出て行ったので、入り口が良く見えるようになり、そこに二人のおばあさんが見えました。
一人は、買い物カートを押してきて立ち止まっており、もう一人は、止めた自転車の隣で座り込んでおり、何か言葉を交わしているようでした。
私には友だちのように見えたのですが、カートのおばあさんは、すぐにカートを押して私の車の斜め前に止まっているワンボックスカーのところにやって来て、おそらく孫であろう若い男性に手伝ってもらって荷物を積み込み、カートを所定のカート置き場に戻すと、車に乗り込みました。
あれ?と思ったのは、座り込んでいるほうのおばあさんが立ち上がろうとして、でも腰が抜けたように動けなくてもがいているのが見て取れたからです。
今日は強風が吹いていたんです。
傍の自転車も傾いてしまって柵に寄りかかってしまっています。
車に乗り込んだほうのおばあさんは知らん顔。
孫らしき運転席の男性は、様子を見ているのですが動こうとしません。
え?え?
となって、頭の中で、何で?何で?となりながら、エンジンを止めると、思わず、座り込んでしまっているおばあさんのところに走りました。
「大丈夫ですか!?手、貸しますよ?」
と言って、おばあさんを抱えるようにして、立ち上がらせようとしました。
おばあさんは、足に踏ん張りがきかないのか、がくがくしながら足で地面をこすっています。
それで、もっと力を入れて、起こしてあげました。
近くで見ると、80代後半のように見えました。
その時、スーパーの店員さんらしき女性も一人やって来て、
「大丈夫ですか?お店の中で、少し休んでいきますか?」
と、声をかけてくれたのですが、おばあさんは特に何も言いません。
そういえばさっきから何も言わないな、と思いつつ、店員さんが起こしてくれた自転車のハンドルを、おばあさんが掴むのに任せて、送り出しました。
なんか、ふわっとした感じのおばあさんです。
店員さんも、気を付けて行ってくださいね、と言って、心配そうに送り出しました。
私と二人で「大丈夫かな?」なんて言いましたけど、自転車を自分で押して歩いて行くおばあさんを、これ以上は助けることも出来ないので、お店に戻って行きました。
私も車に乗り込んで、今度こそエンジンをかけようとキーに手をかけたところで、またそのおばあさんが立ち止まっているのが目に入ったんですね。
どうしたのかと見ると、被っていた帽子が2メートルほど後方に落ちていて、強風の中、自転車を押えているのが精一杯で、身動きが取れなくなっているようでした。
私はまた走って行って、帽子を拾うと、カゴに入れて行ったほうがいいねって話して、自転車の前かごに押し込んであげました。
すでにかごの中には、食料品だとか切り花だとかが入っていて、1か所だけ空いている部分があったので、そこに帽子をおばあさんと二人で押し込みました。
それからおばあさんは、何事も無かったかのように自転車にまたがると、ふらふらしながらペダルをこいで、スーパーの脇の道から建物の陰に消えて行きました。
特に何も言わずに行ってしまいました。
それから、もう一人のおばあさんとその孫らしい男性は、車の中からずっと様子を見ていたようなのですが、自転車のおばあさんがいなくなると同時に車を出して、行ってしまいました。
私は、「何なのよ!」と呟いて、それから移動して、クリーニングに出していた夫の礼服を受け取り、食料品を買ってから、郵便局で協会けんぽの振り込みをして、やっと帰宅となりました。
食料品は、勤め先のショッピングセンターで買ったのですが、魚屋さんのパートさんに呼び止められて、お茶屋さんが終わったらうちで働かない?って誘われてしまいました。
何年か前に、ダブルワークで魚屋さんでも働いた経験があるのですが、レジとその周りだけの仕事でしたので、私の特技は生かせそうにないなと感じています。
断ろうと思ったら、お客さんが来てしまったので、話が途中で途切れてしまいました。
この次、仕事のある時にでも、ちゃんと言おうと思います。
何だかいろいろあった一日でしたが、人情もいろいろだなあと、考えさせられた一日でした。



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