ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

温泉デビュー!

2005-03-08 | 乳がん
四つのつぼみが全部花開いたのに、
向きがあちこちで どうもうまく写せない、
このまえのミニ胡蝶蘭。
鉢の向きを 変えたからか?

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プールは 娘と2回行って、
今度からは 一人で行けると 自信をつけて、
でも それきり 行かなかった。

春から 亭主には 余計な仕事がひとつ増えて、
これがなかなか忙しく、
私が出かける素地が作れない。

そのまま5月に入って、
いつものように 
どこへも出かけないゴールデンウィークが始まった。



ところが、‘国民の休日’という
何だかよくわからない休日の仕事が
キャンセルになった。

「ヤッタ、これで どこかに行ける」
と思った、と亭主。
どうやら 家族をどこへも連れて行かないことに
罪悪感を抱いていたらしい。



亭主は 小さい頃 公務員の両親に 
毎年 家族旅行に連れて行ってもらったという。
家庭をもったら 毎年家族旅行に行くんだと
私によく言っていた。

結婚前の私は 「変な事を言う奴だなあ。」と思っていた。
私は家族旅行に 揃って出かけた、
なんて事はなかったもの。

結局 私たちの家族旅行は 
一大決心で出かけた、
娘が小学6年の夏の一回きり。



それでも 子どもが小さい頃は 
年に一度、こどもの日あたりに
少し足を延ばして、
日帰りで遊んできたりは していた。
(なぜか こどもの日には 仕事が入らない事が多い)

温泉地があちこちにあるので、
帰りは温泉に浸かってから、
ということも 何度かあった。

そうやって訪れた場所のひとつに、伊香保があった。
いわずと知れた、温泉地。

伊香保にはグリーン牧場というのがあって、
小さいの子どもたちには イイのではないかと 
連れて行ったのだった。



この日、2004年5月4日は
天気があまり良くなかったので、
アウト・ドア以外でも楽しめて、
温泉に入れるところ。
もちろん、日帰り。
よし、伊香保に決まり。

だって以前に伊香保に行ったときには
子どもが小さいから、
竹久夢二美術館に入るのは
諦めたんだもの。
決定権は、ママにあり!



グリーン牧場の入り口で 
ソフトクリームをなめた頃から 雨が降り出し、
よかった、中に入らなくて、と
竹久夢二美術館へ向かう。

数々のオルゴールや 硝子アートも見て、
トリックアートのシスティーナ美術館にも行き、
遅い昼食をゆっくりとったら 
公営の温泉は もう閉まる時間だという。

お店の人に教えてもらった 
渋川のスカイテルメという公営の温泉に 
行き先を変更。



Living as a breast canser survivorの中では
いろんな人が スポーツ・クラブに入ったり
温泉に行ったり すごく前向きに 生きている。

影響されて 温泉・命! なわけでもない私も
温泉、温泉と 亭主にプレッシャーをかけていたのだ。

何人かの人が書き込んでいた、
手術の後の温泉の入り方を 私も実践するのだ!

だって・・・。
娘と一緒なんだもの。



変形したおっぱいを見せて入って、
娘が 「ああ、あの人のムスメ」という目で見られたら、
いたたまれない。

それに、私のおっぱいを見た人が
びっくり!して ドキ!っとして
のんびりした気分じゃなくなってしまったら、
と思うと 申し訳なくて、
堂々と見せては 入れない。

肩から 浴用タオルを術側の胸に垂らして歩く。



ちょっとした身体の動きで 胸が見えることも
あるかもしれないが、
見えてしまっても 見ない振りくらいは
できるだろう。
 
気づかない振りを しやすい程度には、
隠れているだろう。

だけど、肩のタオルが ずれたり落ちたりしないよう、
気をつけていたので、
少々面倒だったし、疲れた。

でも タオル一本で サウナでも
(だいたい)平気!



温泉や銭湯が大好きな子供達も喜んでくれて、
キャンセルしたお客様には、もう、感謝!
の一日だった。