ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

術後一年半で

2005-03-19 | 乳がん
術後 一年と半を経て、
私は 乳がん患者である事に慣れた。
主治医が まるで口癖のように 口にするという
「一年や二年は かかるんだよ。」
という言葉に 
素直に うなずけるようになった。


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今年の春は 二月ごろから
私の気分は なぜか ミントグリーン。
似たような色の服を何枚も買って、
ウキウキしている。

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前から、二年経っても変わらなかったら
主治医に文句をいってやろう、
と思っていたことがある。

術側の胸が たびたび痛むこと。
すごく不安になる。

冷たいものを飲むと いったん術側の胸に溜まって、
それから 胃の方へ流れ落ちて行く感じ。
そんな説明は術前になかった!

術側の腕の感覚が まったく普通じゃなくなってる。
ずっとこのまんまなんだろうか。

などなど。

術後一年で 思ったほど変わっていなかったので。



そうしたら、二年を待たずに、
一年半で だいぶ良くなったので、
文句をつけられなかった。

痛みは薄くなり、痛むことも少なくなったし、
このころは 暖かかったせいか、
胸の中に冷たいものが流れ込むことは
なくなったと思っていた。
(実は 今でも たまに少し痛むし、冷たい。)



術側の腕の 特に 二の腕の内側の感覚が鈍く、
そのくせ 触ると痛む。

これも 感覚の鈍い部分の面積が だいぶ狭まった。

触っても うでに 分厚いゴムを貼り付けて、
その上から触っているようだったのだが、
貼りつけたゴムが 薄くなったような感じ。

こうして だんだんと 
普通の感覚になっていくだろうか。
(感覚は 完璧に元に戻るんだろうか?)



術側を下にして 寝られなかったのは、
傷や 硬い胸が痛かったのと、
本当は 痛くないかもしれないけど 
痛いような気がしていたのと、
それから 浮腫が心配だったのと。

それが、まるで 恨みを晴らすように
術側を下にして眠れるようになった。
(腕枕は、術後していない。
 少なくとも、術側の腕は。)

これは 噛み合わせのためには、良くなかったようだ。
片側の歯だけで 噛むようになっていた。
顎関節痛。
ひどい時には うどんも よく噛めなかった。

なるべく 横を向いて寝るのは やめた方がいい、
と 歯科医に言われてしまった。

今でも 術側を下にして寝ることが多いが、
整体と ハリと 歯科治療などのおかげで、
かなり 噛みあわせはよくなった。

噛み合わせが良くなると、
左右の歯で 均等に噛めて、
これは、予想できないくらい、快適!



ただ、腕のスジ(?)は 
リハビリとして ストレッチを続けていかないと、
どうも退化してしまうらしい。

頑張ってストレッチして、動かせるようになって、
それで 運動を止めてしまうと、
また 大きく動かすのが 痛みを伴うようになる。

私は得意じゃないが、
たゆまずに ずっと続けて行くことが 必要のようだ。

これまで 半年に一度の割合で
腕を伸ばすと痛む時期がきている。

ストレッチをサボらなきゃいいのに。



術側の胸が 柔らかくなったのも、
一年以上経ってから。

「柔らかくなってくるから。」
という 主治医の言葉を 素直に信じていなかった。

柔らかくなんか、ならないじゃないか、
と思っていた。

乳房の下の方が 少し柔らかくなってからは、
これ以上 柔らかくならなくていい、
とも思っていた。

おっぱいが硬いというのは、
存外カナシイものだ。

柔らかくなって、
おっぱいの感覚は まあまあ 元に戻った。
(触られても 不快ではなくなった。)
(もちろん、限定一名!)