歌手の本田美奈子さんが
今月6日に
急性骨髄性白血病という病気で亡くなった。
私が新聞に見入っていると
亭主が覗き込んで
「結構ある病気なんだなあ。」
と言った。
「そうねえ。
治らないで亡くなる人、多いみたいだよね。
渡辺謙はよく元気になったよね。」
以前から この病気については
ムジュムジュと いろいろ考えてきた。
言葉にならないけれど
言葉にして発したい、
でも 言葉にならない。
そう思ってきた。
今回 ちょっと 書いてみようと思う。
考えてきた事すべてが 言葉にならないとしても。
ちょうど読売新聞の‘医療ルネサンス’で
「病院の実力・血液がん」というのが始まったがhttp://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20051110ik01.htm
血液のがんは 急性骨髄性白血病のほかに
急性リンパ性白血病や
骨髄異形成症候群なんてのもある。
血液がん:白血球ががん化する白血病
(推定患者数2万5000人)、
リンパ球ががん化する悪性リンパ腫(しゅ)
(同3万7000人)、
リンパ球の一つである形質細胞ががん化する
多発性骨髄腫
(同1万3000人)などがある。
と書かれていた。
あと 白血病のほかに ‘多血症’なる病気があって、
治療のために抗がん剤を使った話を聞いたことがある。
これは 血液のがんではないのか?
難しい話はわからない。
私の身近に 白血病になった方はいなかったし。
ただ、身近な人の‘大事な人’が
何人か帰らぬ人になっている。
近所の、お世話になっているご婦人の長男。
私達はまだ当地に来たばかり。
日の落ちるのが早い季節の夕方に
近所中に 若い人が大勢やってきて、驚いた。
お通夜だった。
21歳、若すぎる死。
すごいハンサムな若者だったと 後で知った。
どうりで、大勢の女の子が みんなして泣いてたわけだ。
骨髄バンクも まだなかった頃。
骨髄移植をして
最後まで 頑張って、頑張って、頑張りぬいて、
そして
亡くなったのだと、
その お母さんの話。
昔の職場の先輩の、ルームメイト。
若いのに 研究の成果を出し、
研究発表に忙しかった。
あちこち 知らぬ間に内出血ができるのを
「一度 医者にいってみたら?」
「うん。この仕事がおわったら。」
そんな話をしていたら あっという間に・・・。
近所の 娘の同級生のお母様。
働いてらしたので、
私の子守友達はおばあ様だった。
「この子が 床屋を嫌がって暴れるので、
ママの病室で
ママに髪を切ってもらったんですよ。」
一時期はお元気なご様子だったのだが。
その子は 当時まだ2歳。
母の顔を覚えていないと言う。
おばあ様が頑張って、
その子は まっすぐに育ってくれた。
(それに、身近な方の奥様も。)
骨髄バンクがあったら
私達は本当に
オバサンになった夏目雅子に会えたのか?
新聞を覗き込んだ亭主が
「結構ある病気」と口にしたのには
わけがある。 (つづく)
今月6日に
急性骨髄性白血病という病気で亡くなった。
私が新聞に見入っていると
亭主が覗き込んで
「結構ある病気なんだなあ。」
と言った。
「そうねえ。
治らないで亡くなる人、多いみたいだよね。
渡辺謙はよく元気になったよね。」
以前から この病気については
ムジュムジュと いろいろ考えてきた。
言葉にならないけれど
言葉にして発したい、
でも 言葉にならない。
そう思ってきた。
今回 ちょっと 書いてみようと思う。
考えてきた事すべてが 言葉にならないとしても。
ちょうど読売新聞の‘医療ルネサンス’で
「病院の実力・血液がん」というのが始まったがhttp://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20051110ik01.htm
血液のがんは 急性骨髄性白血病のほかに
急性リンパ性白血病や
骨髄異形成症候群なんてのもある。
血液がん:白血球ががん化する白血病
(推定患者数2万5000人)、
リンパ球ががん化する悪性リンパ腫(しゅ)
(同3万7000人)、
リンパ球の一つである形質細胞ががん化する
多発性骨髄腫
(同1万3000人)などがある。
と書かれていた。
あと 白血病のほかに ‘多血症’なる病気があって、
治療のために抗がん剤を使った話を聞いたことがある。
これは 血液のがんではないのか?
難しい話はわからない。
私の身近に 白血病になった方はいなかったし。
ただ、身近な人の‘大事な人’が
何人か帰らぬ人になっている。
近所の、お世話になっているご婦人の長男。
私達はまだ当地に来たばかり。
日の落ちるのが早い季節の夕方に
近所中に 若い人が大勢やってきて、驚いた。
お通夜だった。
21歳、若すぎる死。
すごいハンサムな若者だったと 後で知った。
どうりで、大勢の女の子が みんなして泣いてたわけだ。
骨髄バンクも まだなかった頃。
骨髄移植をして
最後まで 頑張って、頑張って、頑張りぬいて、
そして
亡くなったのだと、
その お母さんの話。
昔の職場の先輩の、ルームメイト。
若いのに 研究の成果を出し、
研究発表に忙しかった。
あちこち 知らぬ間に内出血ができるのを
「一度 医者にいってみたら?」
「うん。この仕事がおわったら。」
そんな話をしていたら あっという間に・・・。
近所の 娘の同級生のお母様。
働いてらしたので、
私の子守友達はおばあ様だった。
「この子が 床屋を嫌がって暴れるので、
ママの病室で
ママに髪を切ってもらったんですよ。」
一時期はお元気なご様子だったのだが。
その子は 当時まだ2歳。
母の顔を覚えていないと言う。
おばあ様が頑張って、
その子は まっすぐに育ってくれた。
(それに、身近な方の奥様も。)
骨髄バンクがあったら
私達は本当に
オバサンになった夏目雅子に会えたのか?
新聞を覗き込んだ亭主が
「結構ある病気」と口にしたのには
わけがある。 (つづく)