久々に ハマった本だった。
いったい なんのツボにはまったというのだろう?
確かに おかしくて面白いけど
爆笑、というほどのものではないし。
(著者:白石昌則・東京農工大学の学生の皆さん、
講談社、2005.11.2、952円)
どうやら この本は
『がんばれ、生協の白石さん!』なるブログを
もとにしたものらしい。
いや、それでは不正確。
東京農工大学という大学(農学部と工学部しかないらしい?)の
工学部キャンパス、
そこの生協で働く白石さんという人が、
生協に対する意見・希望を書いて投函する
「ひとことカード」に
真摯に対応しているその回答を
面白がっているだけなのだ。
もちろん、白石さんに限らず、
他の職員も「ひとことカード」への対応に取り組んでおり、
白石さんでなくても 楽しい応酬(?)はありそう。
それでも とにかく、
丁寧な言葉で
ふざけた質問に対しても
極力 真面目に対応するその態度。
おまけにそのユーモアに、
私としては
読んでいて
とっても嬉しくなってしまった本なのだ。
ネットで有名になってから
白石さんに 楽しい回答を書いてもらおうとして
生協に関係のない質問が増えた、
ということだが
それでも
掲示できないような悪ふざけはほとんどなかったという。
有名になったのに、
そして 東京農工大学工学部の生徒のほとんどは
白石さんの素性を知っていたか
あるいは知りうる立場だったのに、
誰も 白石さんの正体を明かさなかった。
性別すらも。
これには 驚く。
「あたし、知ってるよー。」
「なに、お前、知らないの?」
そんなちょっとのことで得られる優越感にさえ
人は浸りたいものなのに。
東京農工大学の生徒の レベルの高さを物語る、
とも言えそう。
私の乳がんも、
私達が人を選んで相談したり伝えたりした
一部の人たちからは
全然 ウワサになって広まったりせずに
二年以上経過したのに
亭主の以前の上司から
ムラのひとりの人に伝わると、
そのひとから 親しくもない人たちに
あっという間に広まった。
「なに、おめえ、そんな近所に住んでて、
知らねえ?」
「何やってんだ、
あすこんちに出入りしてて、知らねえのか?」
と言われてびっくりした人や
「本当ですか?」と聞いてきた業者や
「病気だって聞いたけど・・・。」
とつぶやきつつ、
ガーデニングに汗を流す私の姿を見て
拍子抜けする人などが続出。
東京農工大学は
大根踊りで有名な私立の東京農業大学と
混同される事が多いらしいが、
さすが国立、
5科目7教科入試を制して入学した学生達!
そこは そっと 「優しい無関心」を発揮。
いいなあ。こういうところ。
さて、
肝心の 「ひとことカード」でのやり取りというのは、
たとえば、こんなものが。
「生協への質問・意見、要望
青春の一ページって
地球の歴史からすると
どれくらいなんですか?」
「生協からのお答え
皆さんは 今まさに
1ページずつめくっている最中なのですね。
羨ましい限りです。
地球の歴史と言うよりも、
私の歴史からすると、
目次でいえばかなりまえのほうです。
いつでも呼び出せる様、
しおりでも挟んでおきたいものです。
担当:白石」
「生協への質問・意見、要望
自分の自転車がパンクしたので
友達のを借りたら
友達のもパンクさせてしまいました・・・。」
「生協からのお答え
ご自身の不遇さを憂うご様子がつたわってきます。
パンクは破れた箇所を修理すれば直ります。
お友達との関係が破れていないのなら、
それで良しとしましょう。
担当:白石」
「生協への質問・意見、要望
オラオラオラオラオラ―――!!
裁くのは俺のスタンドだー!!」
「生協からのお答え
勇ましい意思表明、なによりです。
このような裁判官がいたら、
かのマイケル・ジャクソンも
ムーンウォークで逃げ出したに違いありません。
しかし、ここは生協の掲示板です。
折角の志高き思い、当店でくすぶるよりも
広く全世界に発信してみてはいかがでしょうか。
担当:白石」
「生協への質問・意見、要望
エロ本おいて下さい。」
「生協からのお答え
ご要望ありがとうございます。
大学生協は
学生さんや教職員の方をはじめとした組合員の
勉学研究支援および生活支援に取り組んでおりますが、
煩悩の分野は支援できません。
あしからずご了承ください。
担当:白石」
こんな調子。
ストリートファイター関係のものは
私にはよくわからなかったが
プロ野球チップスについて
(特に 中に入っているらしい、
土橋選手のカードについて)のやりとりも
ほのぼのと 可笑しく、ほほえましい。
ブログの管理人が 本書のなかで語っているように、
「『東京農工大学?
もちろん、知っていますよ。
あの生協の白石さんで有名な大学ですよね?
私、生協の白石さんの大ファンなんです。』
という反応が返ってきてくれたらな」
と言う状況になっているオバサンが、
ここに、
約一名。
いったい なんのツボにはまったというのだろう?
確かに おかしくて面白いけど
爆笑、というほどのものではないし。
(著者:白石昌則・東京農工大学の学生の皆さん、
講談社、2005.11.2、952円)
どうやら この本は
『がんばれ、生協の白石さん!』なるブログを
もとにしたものらしい。
いや、それでは不正確。
東京農工大学という大学(農学部と工学部しかないらしい?)の
工学部キャンパス、
そこの生協で働く白石さんという人が、
生協に対する意見・希望を書いて投函する
「ひとことカード」に
真摯に対応しているその回答を
面白がっているだけなのだ。
もちろん、白石さんに限らず、
他の職員も「ひとことカード」への対応に取り組んでおり、
白石さんでなくても 楽しい応酬(?)はありそう。
それでも とにかく、
丁寧な言葉で
ふざけた質問に対しても
極力 真面目に対応するその態度。
おまけにそのユーモアに、
私としては
読んでいて
とっても嬉しくなってしまった本なのだ。
ネットで有名になってから
白石さんに 楽しい回答を書いてもらおうとして
生協に関係のない質問が増えた、
ということだが
それでも
掲示できないような悪ふざけはほとんどなかったという。
有名になったのに、
そして 東京農工大学工学部の生徒のほとんどは
白石さんの素性を知っていたか
あるいは知りうる立場だったのに、
誰も 白石さんの正体を明かさなかった。
性別すらも。
これには 驚く。
「あたし、知ってるよー。」
「なに、お前、知らないの?」
そんなちょっとのことで得られる優越感にさえ
人は浸りたいものなのに。
東京農工大学の生徒の レベルの高さを物語る、
とも言えそう。
私の乳がんも、
私達が人を選んで相談したり伝えたりした
一部の人たちからは
全然 ウワサになって広まったりせずに
二年以上経過したのに
亭主の以前の上司から
ムラのひとりの人に伝わると、
そのひとから 親しくもない人たちに
あっという間に広まった。
「なに、おめえ、そんな近所に住んでて、
知らねえ?」
「何やってんだ、
あすこんちに出入りしてて、知らねえのか?」
と言われてびっくりした人や
「本当ですか?」と聞いてきた業者や
「病気だって聞いたけど・・・。」
とつぶやきつつ、
ガーデニングに汗を流す私の姿を見て
拍子抜けする人などが続出。
東京農工大学は
大根踊りで有名な私立の東京農業大学と
混同される事が多いらしいが、
さすが国立、
5科目7教科入試を制して入学した学生達!
そこは そっと 「優しい無関心」を発揮。
いいなあ。こういうところ。
さて、
肝心の 「ひとことカード」でのやり取りというのは、
たとえば、こんなものが。
「生協への質問・意見、要望
青春の一ページって
地球の歴史からすると
どれくらいなんですか?」
「生協からのお答え
皆さんは 今まさに
1ページずつめくっている最中なのですね。
羨ましい限りです。
地球の歴史と言うよりも、
私の歴史からすると、
目次でいえばかなりまえのほうです。
いつでも呼び出せる様、
しおりでも挟んでおきたいものです。
担当:白石」
「生協への質問・意見、要望
自分の自転車がパンクしたので
友達のを借りたら
友達のもパンクさせてしまいました・・・。」
「生協からのお答え
ご自身の不遇さを憂うご様子がつたわってきます。
パンクは破れた箇所を修理すれば直ります。
お友達との関係が破れていないのなら、
それで良しとしましょう。
担当:白石」
「生協への質問・意見、要望
オラオラオラオラオラ―――!!
裁くのは俺のスタンドだー!!」
「生協からのお答え
勇ましい意思表明、なによりです。
このような裁判官がいたら、
かのマイケル・ジャクソンも
ムーンウォークで逃げ出したに違いありません。
しかし、ここは生協の掲示板です。
折角の志高き思い、当店でくすぶるよりも
広く全世界に発信してみてはいかがでしょうか。
担当:白石」
「生協への質問・意見、要望
エロ本おいて下さい。」
「生協からのお答え
ご要望ありがとうございます。
大学生協は
学生さんや教職員の方をはじめとした組合員の
勉学研究支援および生活支援に取り組んでおりますが、
煩悩の分野は支援できません。
あしからずご了承ください。
担当:白石」
こんな調子。
ストリートファイター関係のものは
私にはよくわからなかったが
プロ野球チップスについて
(特に 中に入っているらしい、
土橋選手のカードについて)のやりとりも
ほのぼのと 可笑しく、ほほえましい。
ブログの管理人が 本書のなかで語っているように、
「『東京農工大学?
もちろん、知っていますよ。
あの生協の白石さんで有名な大学ですよね?
私、生協の白石さんの大ファンなんです。』
という反応が返ってきてくれたらな」
と言う状況になっているオバサンが、
ここに、
約一名。