ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

にぼうと

2006-11-14 | 食生活
娘の同級生のおじいちゃんから 柿の実が届いた。

今年は実が落ちてしまって、成りが悪いらしい。

貴重で、世界一美味しい柿。

ところで、柿の季節は、にぼうとの季節!(笑)





寒くなると根菜類が美味しくなる。

具だくさんの味噌汁が美味しくなる。

「ママのお味噌汁ってさ~、

 味噌汁じゃないよね、煮物だよね~。」

と 娘。

ウルサイヨ!(笑)



エノキ茸、豆腐、ゴボウ、大根、ニンジン、
里芋、キクラゲ、白菜。

ウチの
異常なまでに甘いものと柚子と豆腐が好きな息子は
ネギが食べられないので
ネギは柚子と一緒に小皿に盛って
好みに応じてお碗に入れて食べる。

七味を振る。



翌日のお昼、
にぼうとにした。

「にぼうと」とは「煮ほうとう」のこと。

または「おっきりこみ」と言う。

「甲州ほうとう」とは どこがどう違うのか?

確か 甲州ほうとうは 武田信玄の軍の快進撃に寄与した
栄養たっぷりの 野戦料理だと聞いた覚えがある。



私たちは 当地へ来たばかりの頃に
新田乃庄」と言うお店に連れて行かれて、
初めて食べた。

このお店のほうとうの麺が 一袋
冷凍してあったのを思い出して 「にぼうと」にした、
というわけ。

いただきものが残ったので 冷凍しておいたものだ。

乾麺もあるけど、やはり生または半生だと
味もぐっと良くなる。





ゆうべの味噌汁につゆの素をドバドバと入れて
濃い目の味にする。

もちろん 味噌を足してもいい。

この料理だけは、薄味だと美味しくない。

たっぷりのつゆを作ったら、これに
熱湯をかけた鳥胸肉をぶつ切り。

これは ブタでもなんでもいい。

忘れちゃいけないのがカボチャ。

甘みのある硬いカボチャが
濃い目の味の「にぼうと」にはよく合う。



「ほうとう」とは 「宝刀」のことで
刀のように薄くて広幅だから 「ほうとう」と言う、とか

武田軍が 戦場に陣を敷いた時に
刀を使って麺を切った、とか

いろいろ言われているが

粉がたっぷりついた麺は くっつきやすい。

くっつかないように注意して鍋に入れ、

くっつかないように注意して10分ほど煮込む。



麺は3.5~4センチ程の幅になり、
とろみのついた こってり感のある麺料理が出来上がる。

写真は まだまだこれから煮込む、という時のもの。

出来上がったら、写真なんか かまっちゃいられない(笑)。

カボチャもホクホク。

からだも ホカホカ。