ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

ギンナン

2006-12-05 | なんでもないこと
先日 風もなくおだやかで 暖かだったので
ふと思い立って ギンナンを拾いに行った。

実に実に久しぶりだった!


これは 黄葉も美しい、土手の下のイチョウ。



子供たちが小さい頃は
お散歩がてら よく出かけたものだった。

冬の冷たい風が吹くと
イチョウの実がボタボタと音を立てて落ちてきて
近所のおばあさん達が
大童で拾っていたものだった。

茶碗蒸しに入れるから、といいつつ
山ほど拾っているのを見て
親戚一同の茶碗蒸しの分だな、と思ったこともあった。

そうかと思えば ひと冬 毎日のようにギンナンを拾って
いい小遣い稼ぎをしている、といううわさのおばあさんもいた。




そのおばあさん達に教わった ギンナンの拾い方。

外側のフニャフニャのところから そっくり全部拾って帰る。

たまに 足で中身を出して 中身だけ拾う人もいるが
そうすると
次に拾う人が 中身の入っているギンナンかと勘違いする。

掃除をする人にとっても 拾ってもらった方がいいはず。

これは 「拾わせていただいている」側の、エチケットだ。

たっぷり拾ってきたよ!



ただし 拾っているのは私ひとりだった。

みんな ギンナンなんか 食べなくなったのかなあ。

子供が少なくなったので
子守をするお婆さんも見かけないし。

寂しいなあ。。



拾った銀杏のフニャフニャの外側をはずして
中身だけにして
それを水につけて
ゴム手袋をして
よくよく洗う。

手のひらをこすりあわせるようにして
水を替えながら 
しつこく洗う。

この臭いフニャフニャ、
うっかり生ゴミに出してしまった。

いい肥料になるのに!



きれいになったら 干して乾かして。

‘ギンナン坊主’で挟んで割る。



先日 「さんちゃんねる」とかいう番組で
‘ばあば’が茶碗蒸しを作るために
ギンナンを調理していた。

包丁の背中で割ってたね。

あの番組、
あの ‘ばあば’のお料理のコーナーだけでも
見る価値あり!

すごい‘おかし味’が詰まってる!




割るのには ‘ギンナン坊主’を使ったけど、
‘ばあば’の言う通りにやってみたよ。

お鍋にお湯を沸かして 
硬い殻を剥いたギンナンを入れて
穴あきお玉でころころ。

我が家の穴あきお玉は小さいので
網ジャクシでやってみたら
ネットの弾力が具合がよかった。

するすると茶色の薄皮が剥けるとカイカン。


茶碗蒸しは作らなかったけど。



我が家ではいつも
ポリの小袋に入れて
袋の口は縛らずにレンジでチン。

硬い殻は 派手な音を立てて割れる。

パン!パン!パパン!

袋に入っていないと
レンジの中は大変なことに。



子供達が小さい頃。

ギンナンはおねしょに効く、と聞いて
娘に食べさせようとしたなあ。

でも 娘は「苦い」とひと言、
それきり決して食べようとはしてくれなかった。

息子はおねしょはしないのに
パクパク「美味しい」と食べた。

変わった息子だよ。

今でも。



変な食べ物だと思う。

美味しい食べ物じゃないと思うよ。

なのに、もうひとつ、と あとを引く。



先日 整体の先生と 鍼灸の先生に
ちょぴっとずつ持って行ったら喜んでいただけた。

こんな変な食べ物がお好きらしい。

ちょっと今から行って また拾ってきて
茶碗蒸しに挑戦しようかな。