ロシアは表向き民主主義ですが、実際は軍政です。言論の自由がなく、政府を批判すると拘束され、政府に従うことを命令されます。国民は政府に従うことを強制され、慣れ、小さな自由で満足します。ウクライナ戦争をおこし、ウクライナを敵とし、さらにはアメリカ・ヨーロッパ諸国を敵としています。国民の大半はプーチンロシア大統領を支持しています。
中国は、日本を敵視していないと言うが、近世、尖閣諸島を領有したことがないのに中国固有の島と主張し、海警船を繰り出して、周辺海域で漁をしている日本漁船の操業を妨害したり、あえて日本巡視船の警告を無視して日本管理海域に侵入航行し、日本の人々を怒らせます。なぜあえてこんなことをするのでしょうか。日本が中国に用心し、防衛力を高めることを想定しています。つまり、中国の人々から見ると日本は敵に見えるが、中国はそれを期待していると思います。中国共産党は敵と戦う信頼できる党となります。
朝鮮(北)は、アメリカ・韓国が攻撃してくると言ってICBMやICBMに搭載可能な核弾頭を開発し、核抑止力で防衛していると国民にも世界にも言っています。朝鮮の人々は、貧困に苦しんでいますが、将軍様は偉大と褒めたたえ、軍事力強大に満足しています。軍政を倒す革命をおこしません。
しかし軍政は、結局、無理無駄があり、民生改善には役立ちません。改革開放で中国は民主主義国と永遠に仲よくするかと思ったが、経済がよくなると、突然、共産党が威張りだし、民主主義国と対立するようになりました。国民が民主主義国に近づき、民主主義の価値観を身に着けると共産党が危なくなります。共産党にとって危険と思い、あえて民主主義国との対立路線にもどったと思います。今後の中国は経済が低迷すると思います。
一方、民主主義国は、中国製品が安いのは労働者を奴隷のように使っているからだと言って、今までは安さを評価していたが、今では奴隷労働を批判して中国製品の輸入を減らそうとしています。
ところで日本はどうでしょうか。「強い国、日本」にあこがれ、防衛力・アメリカとの同盟強化と叫び、実際に強化しつつあります。問題の大きいロシア、中国、朝鮮は、格好の敵です。日本も軍政化の兆候を示していると思います。国民は、いつしか憲法第9条(戦争の放棄)は問題、自衛隊を軍にし、戦う日本にしたいと思うようになりました。これでは国民の貧困化はとまりません。太平洋戦争前の日本に近似してきました。