政治家は清濁あわせのむと言われますが、国民はとまどうばかりです。
岸田総理は、よく、核兵器のない世界を実現したいと言い、今回のG7サミットも広島で開催し、G7首脳に広島原爆記念資料館を見学してもらいたいと言っています。
核兵器のない世界とは、戦争のない世界と同義と思います。なぜなら、核兵器は戦争の抑止のために有効と言われています。ロシアは、ウクライナ戦争において核兵器を使うとよく言ってきましたが、その真意は、もしウクライナが、さらにはNATOが、ロシア本土を攻撃するなら核兵器を使うという意味だと思います。
時々、ロシア本土の基地で爆発などがおこり、ウクライナからの攻撃だったとの情報が流れますが、ウクライナは本格的なロシア本土攻撃をしないと言っています。NATOも戦争拡大を嫌い、ウクライナにロシア本土を攻撃しないように言っていると思います。
最近、ウクライナが、NATOに戦闘機の支援を要請していますが、ウクライナ内に侵攻しているロシア軍を攻撃するためでしょう。
話を本論に戻しますが、岸田総理は、無理をしてでも防衛費を増額して反撃能力を持ちたいと言っています。現在の自衛隊の軍事力は世界第5位と評価されているのに不十分と思っています。どうして平和主義の日本が中国やロシアから攻撃されると恐れるのでしょうか。
在日アメリカ軍が存在することが原因ではないでしょうか。アメリカが中国やロシアと対立する限り、中国やロシアは日本を牽制せざるをえないと思います。中国が尖閣諸島を取りに来るのも、ロシアが、北方諸島管理を強化するのも日本牽制が目的ではないかと思います。
その日本が、アメリカとの同盟を強化すると言うのですから、中国やロシアにとって日本の敵性は上がります。すると日本は防衛力強化を考えざるをえません。アメリカとの同盟を強化すると言わざるをえません。アメリカの核の傘の下にあると言って核兵器の戦争抑止力を使わざるをえません。悪循環がおこっています。
それなのに岸田総理が、バイデンアメリカ大統領を広島原爆記念資料館に案内するのは、アメリカに対する弱々しい抵抗ではないでしょうか。抵抗するが、アメリカに服従しなければならない弱さを日本はかかえています。本質日本は臆病です。日本は弱いと思っています。特に日本は食料に弱いと思います。
日本は、食料生産に注力し、アメリカ依存を下げる工夫努力をすべきです。特に小麦、トウモロコシ、大豆の依存度が高すぎます。正直に、日本が自立できなき原因を国民に理解してもらい、農業改革、農地整備を行い、小麦、トウモロコシ、大豆の植え付け面積を飛躍的に増やすべきです。防衛費を増やすのではなく、農業改革・農地整備費を大幅に増やすべきです。アメリカの安い食料生産に負けない農業生産を振興すべきです。当面は高コストになってもアメリカから食料自立することがだいじと思います。
(注)最近の中国は、軍事力でアメリカと競争しつつも、すべての産業分野で技術開発と生産の改善改革をより重視していると思います。中国型社会主義社会が、アメリカ型資本主義・自由民主主義社会より、国民の幸福に有益と実証したいようです。先進国とは対立を避け、経済交流も回復したいと述べています。国民の幸福度で中国とアメリカが競争することは歓迎です。中国はロシアより損得勘定できる国ではないでしょうか。
アメリカが中国と対立することで中国経済の低迷がはっきりしてきましたが、一方、アメリカの衰亡は依然続いています。アメリカも国内産業振興に補助金を出すことで産業復活を期待していますが、その成果はまだ先のことだと思います。