6月29日(土)朝9時 不動産会社へ書類届け
それから、リフォーム中の賃貸マンションを見る。
リビングの壁紙は張り替えられ、キッチンは直され
風呂場の壁も修復されているが、他の部屋は剥がした状態。
7月の半ばまでリフォームはかかる。
なぜ、こんなに緩慢なのか分からないが
物知りの人に言わせると、他でもリフォームを請け負っているので
その合間に作業している、その代わりリフォーム代が安くなるそうだ?
漁港が見える窓辺は素晴らしい。
そこから、製麺工場に向かう。
製麺工場の奥さんに聞いた。
旦那は透析を受けているため長期入院中。
時折帰宅するが、むっつり押し黙っているそうだ。
私は尋ねた。
「旦那は酒、煙草はやらないの」?
「内の亭主は酒、煙草はやらない」
「だけど、女が好き」!
「透析だけで他に体は悪くはないの」
今は72歳、病院で看護士の若い女性が入ると
「自宅では見せたことのない笑顔を振りまく」
「長生きするよ」とオバサンは溜息。
私は言った。
「酒も煙草も程ほどで女遊びもしない」
オバサン 笑いながら
「あんた、あんなに綺麗な奥さんいるから女遊びしないでしょ」
チョット複雑な気持ちになった。
製麺工場の親父は、ソープランドから車で出たところで
交通事故を起こし、女遊びがバレテしまった。
帰途豆腐屋でお婆ちゃんから夕食の鍋用木綿豆腐を買う。
漁港の魚屋で鍋用の魚を買おうとしたらケースには
枝豆しかない。
「魚売るの止めて枝豆売っているのか」?
「今日は時化で魚入らない、枝豆貰ったから置いてあるの」
傍にいたお婆ちゃんが私に枝豆を差し出し「持っていきなさい」と言う。
お金を払うとしたが要らないと言った。
近隣の農家の人らしい。
漁師町らしい粋な近所付き合いが漁港の片隅に残っている。
この触れ合いを大事にして今後も買い物しよう。
パン屋のお嬢さんも可愛いが
魚屋姐さんも粋で可愛い
枝豆くれたお婆ちゃんも優しい。
笑いと人情の漁港はいいな!
漁港の船溜まりのトイレで放尿。
橋の下ではコハゼ釣りが始まった。
3年前、食道癌で逝って友人と
ここで釣りしたことが思い出され
http://blog.goo.ne.jp/kikuchimasaji/e/bf5861b58d5a3c59aa21a675e94b52e8
あいつの住まいと港を
ひとしきり見詰めた。