12月12日(木)
朝10時 駅ビルショップにオープンと同時に入った。
どうしても買う物があり、済ませると
肩掛けカバンと両手に紙袋を持ち自宅へと戻る。
大神宮近くの三差路が見える。
私は既に老眼であるが、非常に目が良く
学生時代 日比谷映画街を彼女と歩いていた。
遠くに映画館の上映看板が見える。
俳優陣の名前が列挙。
私が読み上げると、隣にいた彼女が驚いて
「えっ 見えるの」
驚きの表情。
遠視なのだ。
30代半ばで、レストランメニューを目からかなり離して見る。
その時、ファンに囲まれる吉永小百合がいた。
本当に美しいのに驚いた。
まあ そんなことはどうでもいいこと。
交差点信号に向かって歩く。
少し速足になった。
更に速度を上げた。
信号が青から赤になった。
赤信号をダッシュで通り抜けた。
渡ったところで、男性老人の両肩を両手袋ごと持ち制止した。
「信号は赤です」
「待って」
青に切り替わった。
「青になりました」。
黒メガネをかけ、杖を左右に地面に振りゆっくり歩く老人を誘導した。
老人は 大きな声で
「ありがとうございます」。
三差路の老人が渡ろうとした信号道路は細く
車が裏道として利用する。
直ぐに信号が変わるので後に繋がる車は急発進する。
この信号を渡れば大きな道路に出て
盲人用信号器もあり、渡る人も多いので危険は回避できる。
25年以上前だったと思うが
この道路を朝 歩いて駅に向かう。
道路にペンギンが歩いているようなよちよち歩き幼児がいた。
急いで抱き抱え歩道に戻した。
周囲に母親らしき人は見当たらない。
奥の民家を抱いたまま動いた。
玄関が開いた家があり、声をかけるも返事はない
幼児が動き出し下りようとしたので
玄関内に入れて玄関を締めた。
そして駅に向かった。
現在であれば、幼児を抱えた中年男がウロウロすれば
母親が現れて見たら誘拐犯にされただろう。