In The Morning - Melody Fair - To Love Somebody by Bee Gees
恋のメロディー
2010年10月29日
10月29日(金)夕方、浅草橋方面へ歩いていた。
鳥越神社を見て柳橋へ戻ろうと通常ルートと違う道を
通った。
高校の校門があった。
校名は懐かしくも切ない想い出を想起させた。
校舎は当然変わっていた。
40年以上前、この学校出身の女性と付き合った。
文化祭にも行ったことがある。
大学3年の時、一目ぼれ、学年、学部、クラブも違ったが
強引に交際したのだ。
社会人になって1年目破局。
私の考えは幼かった。
今にして思えば相手は大人だった。
一緒になれなくて良かったのだ。
彼女が大学卒業後 私の紹介で名の知れた飲料関係の会社に
勤めた。その後、父親が勤務する大手会社のエリートと結婚
横浜郊外の高級住宅地に住んでいる。
数年前、築地にあるデザイン版下会社を訊ねた。
大学での同期だ。
事務所に入ると
開口一番
「カオルにあったぞ」
「クラブのOB会のパーティー会場だ」
友人はパーティー会場に入るエレヴェーターで挨拶されたが
誰か分からず戸惑った。
会場内でもにこやかに振舞うが自分よりも
年上に見え、げっそり痩せていた、ソバカスが目立つ女性だ。
誰だか分からず彼女を遠くから見ていた。
彼女の名前を呼ぶのが聞こえた。
実は2年後輩の女性だった。
私が付き合った女性だと耳打ちされるまで気付かなかった。
友人は言った。
「中味は分からんが、あの表情に決して幸せとは見えない」
あの美人だった彼女が
私はそれ以上聞きたくなかった。
秋の日、夕暮れ、両国橋でスカイツリーを見つめながら
走馬灯のごとく想い出が巡った。
43年前、二人でイギリス映画 「小さな恋のメロディー」を
日比谷映画街で見た。
映画街に人だかりがあって
近づくと吉永小百合がいた。
超人気、スーパー女優。
余りの美しさに呆然立ちすくむ。
遠くから映画の看板出演俳優を
読み上げた。
彼女はぎょっとして私を見た。
「えっ 見えてるの」
当時 凄い遠視であった。
教室の端から対面の防音壁の穴が勘定できた。
幼い頃から、なぜか隠していた。
周囲の子供が見えないが自分には見えるのが
異常だと思っていた。
で少し触れている。
メロディーの映画は少年少女が
思春期に目覚める少し前のストーリー。
英国のパブリックスクールに通う
庶民の子供達。
Tributo a Melody III
見終わって、二人は高揚感と気恥ずかしい気持ちで
お好み焼き屋 「ぼてぢゅう」で食べた。
あの頃、もう生きていけないのでは思うくらい辛かった。
今は遠くになった20歳の麻疹なのだ。 セピア色の富津岬でオートシャッターで撮った写真が出てきた。
「メロディ・フェア Melody Fair」ビージーズ Bee Gees new