馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

腰痛治し登山 少年時代を回想。

2022-07-02 07:54:21 | 日記

続きです。
食堂でアクリル板仕切りの先に
かき氷が写っている。

左横に切符のような紙切れがある。
拡大すると
株主優待乗車証の切符。



奴は 僕に無言で渡す。
「オッ!受け取る。
電鉄の50年以上継続株主。
そうして、60年前の少年時代の思い出話に遡る。
奴が我が家へやって来て、相鉄線に乗って横浜駅に向かう。
僕は切符を買うが、彼は定期券?を見せて改札を通る。
訊ねた。
「実は親父は私鉄に勤めていて
関東の私鉄には、カードにマークがある私鉄は無料で乗れる。
相互扶助の制度があった。
「現在はその制度は廃止」
僕たち二人はその乗車証を利用して
私鉄沿線の旅をした。時効である。
彼には息子二人仕事は鉄道マン。
長男は新幹線の運転手であったが
40歳になると運転手はリタイア
車掌となる。
訳は、新幹線運転は神経擦り減らす勤務
年齢制限により、事故防止するのだ。
日本の新幹線事故は殆どない。
災害事故あれば、元運転手である車掌が代行できる。
当時 その理由を聞いて偉く感心した。
もう一つ聞いた。
「こんな田舎町に住んでいて、どうやって東京駅行くのか」
小田原駅から新幹線通勤。
納得!
彼は長男で次男3男 末妹がいる。
次男は大きな駅勤務の頃
改札で切符切りをしてよく出会った。
しかし定年にたっすると、女房子供は家を出た。
というよりも、亭主が追い出され一人暮らしなった。
3男は大手フイルム会社にいたが
独身で定年後、コンビニに車で買物。
駐車場で心筋梗塞で死去。
長男の奴が、98歳の母親を介護して最後を看取った。
僕と同様、苦学生であった。
大学を卒業して役所勤めをした、
全く出世しなかった。
理由はこうだ。
僕が役所の企画財政課に電話すると
「後でかけ直す」
昼飯時に電話が入る。
奴は、役所の赤電話で架けてくるのだ。
上司にしたら、愛い奴だとは思わない。
面倒くさい堅物なのだ。
必然的に遠ざけられる。
40代半ばで見切りをつけ退職。
奇妙な配達人と運送会社を始めた。
夜半に政党関係の情報を
関係者のポストに入れる。
成功したとは言えない。
右翼の大学同期は、逆に
対立する人物のポストから
郵便物を盗み出すことをしていた。
公安警察の同期は、左翼系に潜り込ました
スパイの情報取をしていた。
それ以上は公開できないが
街中には、奇妙な連鎖がある。
カキ氷を歯抜けの爺さんが口に放り込む。
その表情をさりげなく見て
俺達の世代は終わったな?
みんな老いた。
続く。

哀愁列車 カラオケ 三橋美智也さんバージョンです