7月24日(日)朝6時前 ベランダからカラスの叫び声で目覚め。
南洋樹の枝で雄と雌が呼び合い。
カーテンを開き見上げる空はサンシャイン。
僕は、ビバホームで5千円で買った
ウオーキングなのか職人が作業用に履くのか
どっちつかずのシューズで茜浜に向かった。
東京湾最奥の海原は、左手に幕張メッセとマリンスタジアム
その先に房総半島が綿雲と碧の海面の照り返しの間に
うっすらと黒い縁取られている。
右に転じれば 丹沢山塊と背後に富士が遠望なのだが
雲霞が隠す。
護岸は 数人の釣り人だけ。
いつも静かだ。
ひとしきり、佇む。
南洋樹の枝で雄と雌が呼び合い。
カーテンを開き見上げる空はサンシャイン。
僕は、ビバホームで5千円で買った
ウオーキングなのか職人が作業用に履くのか
どっちつかずのシューズで茜浜に向かった。
東京湾最奥の海原は、左手に幕張メッセとマリンスタジアム
その先に房総半島が綿雲と碧の海面の照り返しの間に
うっすらと黒い縁取られている。
右に転じれば 丹沢山塊と背後に富士が遠望なのだが
雲霞が隠す。
護岸は 数人の釣り人だけ。
いつも静かだ。
ひとしきり、佇む。
激暑の茜浜を遠望
打ち寄せる海風は汗を吹き飛ばす。
遊歩道をだらだらと歩き市場に向かう。
酒売り場で物色。
上段の片隅に目を留める。
3割引きのラベルを貼られたボトル缶。
全てを籠に入れた。
日本酒 銘柄 菊正宗
テーブルに並べた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/8b/372fdbf2efcd44df5d32d3fe6ae26076.jpg)
妻は怪訝そうな表情。
サラリーマン時代 銀座4丁目のファッションビル勤務になった。
事業部長が、呟いた。
同じような名前が3人になった。
僕の姓は菊がある。
その姓を持つ男が3人いるのだ。
名は
正二
正昭
正弘
僕は外商センター
他二人は売り場であった。
間違いがないようにと
正宗と僕は呼ばれることになった。
更に、ビル8階から見上げるネオンに
日本酒 菊正宗の宣伝文字が輝いていいた。
洒落?
シャレ?
不本意であったが下っ端では言い返せない。
その職場に密かに交際していた女性がいた。
課長の不正を追及を部長に進言したが
逆に軽食喫茶勤務を命ぜられた。
嫉妬の課長は僕たちの仲を引き裂いた。
彼女は
職場のかなり遅く戻る僕を案じて
窓外の菊正宗のネオン広告を見詰めたいたのだ。
26歳の僕と20歳の彼女
四谷の迎賓館前で、
彼女が
月明りで光る涙が見えた。
僕は全ての悔いと怨みを強引に飲み込んだ。
僕は彼女と一緒になり
3人姉妹の建築金物店を営む会社に入るのだと夢想していた。
一緒に歳を取り
落ち込んだときに寄り添い
誕生日を祝い
困難を伴に乗り越えて
全てが分かち合えると思い続けていた。
愛する女性が迎賓館を照らし
木立をの道を月影に浮かび
立ち去っていくのを
真っ白な脳は動かず
呆然と見詰めるしかなかった。
半世紀前の想いを偲んだ。
「やよいさん」!
「僕は 女たらしではありませんよ」
大人になれきれない
世の中の、狡さを知らない無知な青年であった。
僕の値段は3割引きどろではなく
現在は9割引きであろう
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/52/62dd2cfa4f9480f7680e4e67ba8ece7d.jpg)
迎賓館前
山本太郎は生存しています。
山本コータローを偲んで
岬めぐり 山本コータロー&ウィークエンド