日々徒然なるままに

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龍を考える

2017-10-16 21:53:04 | 
こんばんは。
ここ最近ずっとお天気は悪いのであまり良い朝の景色、お日様の感じを撮れません、当たり前ですけれど;。
鉛色の空が続いておりますけれど、何卒ご容赦の程を。
それにしても普通ですと秋晴れの気持ちよいお天気が続く頃ですけれど、どうにも憂鬱ですね。
早くカラッとしたお天気に回復してほしいものですね。
朝のお天気は、このようでした。



                              



雨といえば龍がつき物?ですけれど。
日本列島に長雨をもたらしておるのは停滞する前線ですけれど、もしかしてこの前線が龍でもあるのでしょうか?
まぁ、それは無いと思いますけれど。
古今東西、この龍、自分達の目に見えぬけれど、あちこちで神様と共に崇められる対象であったり或いは逆に人間に仇なすものとして捉え
られておりますね。
東洋においてはその殆どが今申したごとく称えられる対象となっておるのに、西洋ではその背に羽が生え、ともすれば退治されるものとして
嫌悪されておるようでもあります。
その違いはどこから来るのでしょうね。
今日、たまたま書店へ寄るとそのような観点から書かれた著書がありました。

       荒川紘著 『龍の起源』 紀伊国屋書店刊行

このような書物です。
自分が本屋さんで見るといえば、大概スピ系のあやしい;?類か、はたまた車の月刊誌か或いは美術関連の本とかetc.なのですけれど。
(ジャンル、グチャグチャですね;)
見つけたのはどこのコーナーであったか、いずれにしても文化系統の書籍が置いてある棚の一番下にありました。
つい「龍」の文字が入ったその本に惹かれ、パラパラと拾い読みさせて頂いたのですけれど。
あ、すみません、買おうかどうか散々迷い、結局いつもの立ち読みしてしまいました;。
著者は静岡大学名誉教授という肩書きをお持ちの方であり、内容は学術的観点から書かれた真面目な書物です。
先に書いたように、洋の東西から見た龍の違い、或いは日本や各国の神話の中でのその立ち位置等、非常に綿密に調査がなされ、ここまで事細かに
書かれたものはこれまで見なかったように思います。(知らないだけかもしれませんけれどね)
買って帰らなかったのを後悔しておる現時点ですけれど、図書館等に置いてあれば、案外と手にとって見てみようとされる方もいらっしゃるのでは
とも思えました。

そんな自分のことはさておき、この著書の中では出雲大社の龍蛇神に関する事柄にも触れておられます。
本自体を斜め読みしてしまい、内容そのものを大雑把にしか覚えておらず、かなり恐縮なのですけれども;。
毎年、稲佐の浜で執り行われる神迎祭の折に浜辺に打ち上がる海蛇についても述べられており、相当入念な研究をなさられていることが窺えます。
或いは、これも昔から日本に居たといわれている河童と龍の関係についても詳細に述べられております。
最近は河童なんてあまり聞かなくなりましたけれど、自分の幼い頃はまだあれでも、あんまり悪いことしてると川の河童が悪さをして連れていくよ
などと、大人から諭されていたようにも思いますけれど、そんなことも今は無くなりましたね。
川面が透き通って見えていた時代ならいざ知らず、そんな川が存在することすら難しい現代では、河童自身の存在そのものが怪しいのかもしれ
ませんね。
河童が取り上げられたなら、天狗はどうでしょうか。
此方もまた同様に考察がなされておりました。
今の日本では忘れ去られたような彼ら?ですけれど、氏の著書の中ではその存在そのものにもしっかりとスポットライトが当てられているようでした。
龍という存在を通してみた、一つの日本の姿ともいえる書物なのかもしれません。
また先にも述べましたように日本における龍のそれに留まらず、マヤ文明で出てくるこれは龍ではなく蛇であるとか、他の文明における龍と蛇の
関係性からの観点、また宇宙論から論じられたそれもあります。
要するに龍を通して多岐に亘る考察が、これでもかというほどになされているということですね。

此処で自分如きがさも知ったかのような事を得々と書かせて頂くことすら、まるでおこがましい話ではありますけれど、今つらつら思い出しても
非常に興味の沸く事柄ばかりでした。
それこそ関心のおありになる方は、一度お手にとってみられては如何かと思います。
幾度も申しますけれど、自分のような下手糞な講釈を読まれるより当然遥かにその素晴らしさに感嘆されることと存じます。



                                 




                                 




ことほど然様に龍について述べられており、その多くが世界中で語られているにも関わらず、自分達自身がこれが龍である、とその目にしかと
見た方はそれほどおられないのではと思います。
つまりはこれまでのところは、どう考えても想像上の生き物?でしかないようにも感じられます。
それでも再三申すように、これほどまでに人々に敬愛され(そうでないところもありますけれど)絵に描かれ、語られておるものも少なくない
のではとも考えます。
一体龍とは何なのでしょうね。
自分自身も、これも毎度の如く申しますけれど、想念の中にしっかりとその姿を現してくれます。
本当に、何なのでしょうか。
 


                                

                                 


明日、出来ましたら今一度、自分なりに考えてみたいと思います。
もうしばらくこの龍、続けさせて下さいませ。


最初の写真以外、これらは去年のやはり今頃撮っていた写真です。
こうも雨続きですと、晴れの写真がありませんので自分の撮りだめしたものから引っ張り出して来てみました。
多少なりともお楽しみ頂けましたら幸いに存じます。(電線がとっても邪魔ですけれどね;)



本日もこのブログへのお付き合い、有難うございました。
感謝申し上げます。                          

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