タンチョウ(Grus japonensis) Red-crowned Crane
日が昇っても、あまり温かくならない午前中。
私と友人は、止むことを知らぬ寒風に吹かれながら沼を囲む堤防を歩いていた。
オオヒシクイや、多数派のオオハクチョウに混ざっていた数羽のコハクチョウを望遠鏡で見ていると、思わぬ鳥が視界に飛び込んできた。
正月からなんと縁起の良い鳥を見たものだ。望遠鏡で捉えたそれは、なんとタンチョウだった。
タンチョウは、タゲリやオオヒシクイ、ホンドタヌキの通りかかる水辺で優雅に採餌をしていた。
冬なのに、雪の全く無い景色に居るタンチョウというのもまた良いもの。
しばらくすると、ゆっくり優雅に歩いて、一際奥まった沼地の方へと移動していった。
このタンチョウ、もしかすると北海道に分布するものとは別で、中国東部や朝鮮半島で越冬する個体群のものかもしれない。
【2012/01/03/宮城 Miyagi,Japan/Jan.2012】