ナンヨウミツマタヤリウオ(Idiacanthus fasciola) Black-dragonfish
この魚の和名は、幼魚期の姿にちなんでいる。幼魚は目が左右に大きく突出し、まるで外国産シュモクバエのオバケのみたいな頭部をしているという。
この体長約30cmの雌は、頭部の後方から急激に体が細くなっていること、腹鰭基部から臀鰭起部までの長さが臀鰭基底長より短いことからナンヨウミツマタヤリウオの成魚と思われる。
伸長したヒゲ状突起が怪しさをより増している。きっとこの発光器を光らせて疑似餌にして獲物をおびき寄せ、バクッと一飲みにしてしまうのだろう。このミツマタヤリウオ科の英名"Black-dragonfish"はさしずめ「冥界より昇りし漆黒の龍」といったところか。
フラッシュを焚くと、眼と鋭い牙の基部が不気味に青白く光って見える。
ピンセットで口を開いてみると、とんでもない角度に顎が開いた。
いやーこんなサイズの魚にゃ喰われねぇでしょ、と油断している獲物も、口の開き具合に気付いた時にはもう胃袋の中、ということだろう。
【2010/01/14/小笠原諸島近海産 from Ogasawara ocean area,Japan】
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いえいえ、これもホル漬けのものなのですけれど、漬けてから体色が褪せるほどの時間が経っていないという意味で「真新しい」という書き方をしました。語弊がありましたね。
「相当大量に見られる」というのはこちらが羨ましい・・・
黒バックで、というのは確かに良さそうですね!後でまた機会があったら試してみようと思います。アドバイスありがとうございました。
部屋を暗くして、という写真ならあるので、後で載せる予定です。
友達にサカナ屋がいて、ホル漬けのものなら相当大量に見られるんだけど、生はないなぁ。
黒バックで、浮かび上がる様に撮っても素敵かも。それこそリアリ深海で撮影したみたくなるとおもう。