そのまんま、な光景。
やはり高山帯は鳥の種数が少ない。
イワヒバリやカヤクグリの他には、メボソムシクイやウソ、イワツバメ、キセキレイが見られた。
オオツノカメムシ(Acanthosoma giganteum)
雪渓を歩いていると、何個体ものオオツノカメムシが雪の上で死んでいるのが見られた。体色から、越冬型ではないと思う。暖かくなった日に発生したはいいがまだ雪山の夏は遠く、凍死したのであろう。その中で2匹だけかろうじて生きているものがいたので、私はそれらを雪上から拾い上げて手の温もりを与えた後、ハイマツ脇の葉上に乗せてあげた。すると徐々に元気になり、触角の手入れなぞ始めた。
ハクサンイチゲ(Anemone narcissiflora)
アネモネ。
?ネズミ
ニイガタヤチネズミorカゲネズミorハタネズミ、といったところかと。シッポの長さまでは確認できず。
ミヤマハンミョウ
大して調べもしていないため、ニワハンミョウなどと間違っている可能性あり。確か口の形が・・・
後でちゃんと調べてみよう。
霧があまりにも深くて鳥見にならないため、少し山を下りてみた。
すると先ほどまでの霧は上空を覆う雲に変わり、澄み渡った視界には古き良き杉の巨木が混じるブナ林が広がっていた。
キビタキやオオルリが軽快に囀り、ヒガラ、カケス、キクイタダキと針葉樹好き達が現れる。ツツドリやジュウイチの声もクリアに聞こえ、その托卵相手の存在が想像できる。“キョッ”と鳴いたのでキツツキかと思って見てみると、イカルの地鳴きだった。“ピリリ”と鳴いてサンショウクイが、いかにもとまりそうな枯れ枝の先端にとまる。“シシシ......”の声はヤブサメで間違いない。
ものの数時間で高原の鳥達にどっぷり浸かり、すごい満足感になった。
水路から声が聞こえると思ったら、
モリアオガエル(Rhacophorus arboreus)
そして、終電のケーブルカーでさらに下山していると、窓からニホンカモシカの親子が見えた。
ツバメ(Hirundo rustica)
駅に巣を構えるツバメ。
そして夕暮れ。短い遠征だったけれど、結構濃密でおもしろかった。
【2010/06/20/富山 Toyama,Japan】
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自分はまだ越冬個体しか見たことないので、体色が緑でツノが赤っていう素晴らしい色彩は拝めていません^^;
それにしても凶悪なフォルムがカッコよいですねぇ。
しかし雪渓の上に緑のオオツノカメムシが10個体以上転がって死んでいるのは異様な光景だった。ハイマツがあるような高地にもいるんだな、って。