タゲリ(Vanellus vanellus)
大晦日に友人と行った伊豆沼。
見渡す限りの田んぼを流していると・・・マガンの群れが明らかに少ない。
情報である程度は知っていたものの、これほどまでとは。
現地で会うバーダーも口々に少ないと言っていた。
その代わり、タゲリの群れを見つけた。
隣の友人が言う「なんか和風な色合いでいいね」。
その通り、この背面の色はかなり美しいと思う。
そしてチャーミングポイントの冠羽、通称タゲリカールもよい。
タゲリの皆さん、かなりの眠気に襲われているようで、私達が観察を始めてしばらく経つと皆嘴を背中に突っ込んで眠り始めた。
そこで友人が「中位の鳥が水路を滑空していった」という。
ハトかカモの類じゃないかと聞くと、腑に落ちない様子。
疑問を残したまま道を進むと、確かに水路を滑空する鳥がいて、今度は私にも確認できた。
そしてその鳥は水路にかかる木の橋にとまる。・・・ハイタカ幼鳥だ!
と、次の瞬間、ハイタカはフワリと水路から舞い上がり、水の無い水田に急降下した!
同時に水田からはカシラダカとムクドリの2つの群れが一斉に飛び立ち、弾幕のように辺りを覆う。
その後ハイタカは近くにいた2羽のハシボソガラスにモビングされながら葦原へ姿を消した・・・。
小鳥弾幕にかき消されてハンティングの結果は確認できなかったが、狩りの瞬間を目撃して、私と友人は驚きと興奮の入り混じった顔を見合わせたのだった。
そこの水路は、隣接した水田から一段低い掘りになっており、水面ぎりぎりに滑空することで水田で採餌している小鳥に気づかれずに接近できるというわけだ。
ホオジロ(Emberiza cioides)
逆風に吹かれ、毛羽立つ。
所変わって、去年ベニマシコを見たポイントへ。
植え込みに実のなる木が多く、ジョウビタキ、アカハラ、シロハラ、ツグミ等が集まっている。
いたいた。
ベニマシコ(Uragus sibiricus sanguinolentus)
初めは隠れて全貌を見せてくれなかったが、待つこと数分。
ちゃんと出てきてくれた。こういうヤツ好きだ。
ベニマシコに満足して移動しようとすると、上空にオジロワシが舞う!
毎年見るけれど、畳のような大きさは何度見ても驚く。
【2009/12/31/宮城】
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