2月に見つけた野草の花
セリバオウレン(芹葉黄連)
Coptis japonica (Thunb.) Makino var. major (Miq.) Satake
キンポウゲ科 オウレン属
花 期 : 1~4月
生育地 : 針葉樹林、落葉樹林内
分 布 : 本州、四国
RL指定 : なし
撮影 1月~2月 長崎県 福岡県
かつてオウレン属は3節にわけられ、バイカオウレン節からミツバオウレン節とオウレン節が分化したとする説があった
またオウレン属の分布域は日本列島で交錯し、最も多く分布する事から、日本列島が発生中心であるとされた
しかし現在のAPG分類における系統解析において、その考えが正しいのかは私の知るところではない
ちなみに現在オウレン属は、オウレン節とミツバオウレン節に分けられ、さらにオウレン節はオウレン亜節とバイカオウレン亜節に分かれ (Kadota 2006)、セリバオウレンはオウレン亜節に分類されている
オウレンの葉は、産地により形態が多様化し、キクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレンに分けられている
オウレンは高価な生薬である事から、分布域外での栽培が行われ、交雑による遺伝的攪乱が発生している
参考資料
田村道夫編 日本の植物(研究ノート) 1981
シコクバイカオウレン(キンポウゲ科)の分類学的再検討 坂本 彰 瀬尾明弘 藤川和美 2018
初版 2012年2月27日
画像再アップロード 2024年1月10日
記事再アップロード 2024年2月16日