3月に見つけた野草の花(大分県)
アマナ(甘菜)
Amana edulis (Miq.) Honda
花 期 : 2~4月
生育地 : 草地、畔、土手、湖畔、林縁
分 布 : 本州~九州
RL指定 : なし
早春に白い花を咲かせる多年草で、葉は夏ごろまで残る
地下10cm程に広卵形の鱗茎があり、葉は茎の中程からつくので、地表では根出葉のように見える
撮影 2018年3月4日 佐賀県
晴れた日には花被片がよく開くが、曇りの日には閉じてしまうので傾光性または傾熱性を有すると思われる
撮影 2022年3月3日 大分県
アマナの繁殖は種子繁殖の他、鱗茎による栄養繁殖を行い、実生個体と比較して定着率が異なるようだ
また、鱗茎の大きさに依存して繁殖様式を変化させている可能性が報告されている
撮影 2018年3月4日 佐賀県
アマナは草丈10~20cm程のユリ科多年草、地下の鱗茎は3~4cmで表面には黒っぽい皮がある
葉は2枚で中央に条がなく、線形で長さ10~25cm、幅は5~10mm、中央がくぼんでUの字になっている
葉の間から花茎を立て、その先端に花を一つだけつけ、花の少し下には一対の苞があり、小さな葉状で緑色
花被片は六個、長さ20~25mm、披針形で先端がやや尖り、白で背面には紫の筋が入る
雄蘂は六個で花被片より少し短く、葯は黄色い
古くから食用として用いられており、学名のedulis「エズリス」とは、食用になるという意味
撮影 2022年3月3日 大分県