5月に見つけた野草の花
ハルザキヤツシロラン(春咲八代蘭)
Gastrodia nipponica (Honda) Tuyama
ラン科 オニノヤガラ属
花 期 : 4月~5月
生育地 : 常緑樹林床
分 布 : 本州(静岡)以西
RL指定 : 環境省絶滅危惧Ⅱ類
撮影 5月 長崎県
2014年の初夏の事
自然林の林床下で、ヤツシロラン類のものと思われる果実を見つけた
果実がまだ若い事から、ハルザキヤツシロランかと思ったが、長崎県には自生情報はない
翌年5月
果実がハルザキヤツシロランの可能性を信じて、何度も自生地に通ったところ、ついに花を発見した
九州北部では、おそらく自生報告はないはずだが、長崎県に自生していたとは驚いた
さらに、翌月に別の場所でハルザキヤツシロランの果実を発見
温暖化の影響で、分布域が北上しているのかもしれない
個体数は少なく、花が見られない年もあり、この先生き残れるのか心配している
温暖な地域の常緑林の林床に自生する腐生ラン
葉緑素を持たず、菌に栄養を依存する
林床の色に溶け込み、発見するのは難しい
落ち葉の中に落ちている木の実にでも見えるのでは?