だれも訪れる事のない荒廃した山道を歩いていると、木々の間から凄まじい岩山が見えてきます。
かねてから登れるものなら登ってみたいと思っていましたが、今回挑戦してみる事にしました。
その山は山頂部分がピラミッドのような三角形の岩になっていて、登頂意欲を掻き立てられるし、希少な植物が自生している可能性も高いと思われる場所でもあるのです。
国土地理院の航空写真を参考にルートを検討してみますが、なかなか容易なルートはなさそう。
まぁ~ 装備を万全に整え、危険な場合は引き返せばいいやという事で出発。
自宅から70Km程、退屈なドライブタイムを経て、とある林道に車を止めました。
ウォーミングアップの暇もなく、いきなりの激登りにて尾根に取りつきます。
途中の岩場で早速、イトラッキョウやニシノハマカンゾウを発見してハイテンション。
落葉性の灌木が茂る明るい尾根を登っていきますが、藪がひどくてしゃがんだままの姿勢を強いられる。
このような暗い場所も通ります。
希少なイトラッキョウの群落や
超希少な大陸系遺存植物のチョウセンノギクも多く見られます。
途中の岩場で、逆光の風景。
ここには、絶滅危惧種のウンゼンマンネングサの群落。
ダンギクやイトラッキョウも写真に写ってますね。
紆余曲折を経て、前座の峰を通過。
前座峰を降りていき、GPSを確認すると見当違いの方向へ進んでいたので進路を修正。
やっぱり歩きやすい方向が正解とは限らない。
いつも反省するんですが・・・
すったもんだの末ついにピラミッド岩の基部へ到達!!
凄いぞ~\(^o^)/
超ハイテンションとなり踊りだす。
落ち着きを取り戻し、慎重に登って行く。
凄まじい絶壁に恐れをなす。
ここは厳しそうだな~
神に祈りながら岩にしがみつく。
ふぅ~ なんとかクリア。
岩場にはニシノハマカンゾウが多く自生している。
真夏に訪れると、さぞ美しい花の楽園となっているんでしょう。
こんなところ登ってきました。
怖わ~(≧◇≦)
美しい海の風景が広がる。
恐ろしい断崖。
顕著な柱状節理の岩場。
付近に大規模な火山があったのでしょう。
そろそろ山頂かな?
ついに登頂\(^o^)/
絶景じゃ~
達成感に浸りながらランチを頂きました。
さて、下山は登って来た方向とは逆方向の尾根を縦走していきます。
慎重に山の裏側の崖を降りていきます。
尾根の途中には展望の良い場所も多い。
ずいぶん高度を下げてきました。
明るい尾根に到達。
何度も登った雄大な岩塊が見える。
この付近まで来るとイトラッキョウだらけ。
長い尾根歩きの末に、既知のルートにたどりつきました。
ここまで来れば一安心。
チョウセンノギクの群落です。
雄大な岩塊。
辿ってきた峰々が見える。
あの稜線の反対側から登ってきたんですよ!
前回ルートを誤り、猛烈な藪漕ぎを強いられたので今回は慎重にルートを確認しながら進み、無事下山。
これから、前方に見える峰々の反対側まで歩いて戻らなくてはなりません。
美しい海を見ながら少し休憩。
秘境の田園地帯を登っていきます。
ホトケノザやオオイヌノフグリがわんさか咲いてる。
田園地帯から荒れ果てた山道へ入っていく。
キブシの花が今が盛りと咲き乱れている。
今日制覇した、ピラミッド岩が見えてきた。
本当に素晴らしい山でした。
感無量(=゚ω゚)ノ