花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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低山へ

2022-07-11 | 花散策

7月9日 土曜日 晴れ

昨年11月にみつけた、トキワカモメヅルの花が咲いてないかと、またまた低山へ

それと、同じく昨年5月にケイビランの大群生を2か所見つけたので、それも楽しみです

 

この時期は、コオニユリがあちらこちらで花を咲かせています

 

岩場にマルバマンネングサが群落を形成している

 

ん! ヒュウガトウキ?

こんなところにも自生しているのか?

私が知る、自生北限です

花盤がクリーム色で、葉に光沢があり、先般解説したようにヒュウガトウキの特徴を有している

下の葉の画像は、下側が葉裏、上側に葉の表が写っています

先日の繰り返しになりますが、ツクシトウキは花盤が緑、イヌトウキは葉に光沢がなく、ヒュウガトウキと区別できる

ただ、自生環境により、ヒュウガトウキとイヌトウキは区別が困難となり、非常に似た形態を示す事がありますが、遺伝子解析により別種である事は明らかです

環境省絶滅危惧Ⅱ類

 

ヒュウガトウキを含む分子系統樹を見つけましたので、参考までに提示します

イヌトウキとヒュウガトウキ、アシタバは単系統群なのですが、最も近縁なのはアシタバだとは意外だった(; ・`д・´)

参照)ヒュウガトウキとイヌトウキのDNA多型解析による系統分類

 

岩場を藪漕ぎ

ムカデランでも自生してないかな?

 

キノコが多くでています

菌糸も成長期で、腐生ランが栄養を大量摂取できる時です

 

トキワカモメヅルは、2か所で見つけていますが、残念な事にいずれも地表を這いまわるのみで、木に取り付いていない

私の経験では、トキワカモメヅルは樹木に絡み、高くツルを伸ばさないと花は咲かない

来年に期待ですね

参考までに、以前長崎で撮影した花を掲載します

 

低山で多く見られるオオバノトンボソウが花を咲かせていました

 

マルミノヤマゴボウが美しい実を付けています

 

キジョランの質素な花

アサギマダラの幼虫の食草として有名

トキワカモメヅルもそうですが、キジョランも常緑です

 

また撮ってしまったハスノハカズラ

雌雄異株で、これは雄花

 

林縁にはオオバギボウシ

山地の道路脇で良く見られるものだ

 

シモツケは、低山でも多く見られる

長崎では、やや標高の高いところで見られました

 

ケイビランの大群落

岩壁に無数のケイビランが着生しています

このようなとろこが、近くにもう一か所あります

 

あまり見栄えのする花ではありませんが、大量の花が咲き乱れて壮観です

 

長崎県では、離島でしか見る事ができず、憧れの植物でしたが、大分県では多い

といっても、準絶滅危惧種なので、どこにでもあるという訳ではありません

 

私は、岩登りが好きなので、登山の際よくお目にかかる植物です

 

さて、別の山にある植物を確認しに行った時、ついでに撮影した花です

 

ツルキンバイかな?

 

やや標高の高いところのケミヤマナミキ

まだ咲いていない株が多かった

環境省絶滅危惧ⅠB類

それではまた('ω')ノ