6月に見つけた野草の花
キンバイザサ(金梅笹)
Curculigo orchioides Gaertn.
キンバイザサ科 キンバイザサ属
花 期 : 4~8月
生育地 : 日当りの良い草地、林縁
分 布 : 紀伊半島以西
RL指定 : なし
撮影 6月 長崎県
キンバイザサは、日本をはじめ、インド、マレーシア、オーストラリアなどの温帯から熱帯に広く分布している
Kali Musliとして知られており、アーユルヴェーダ(インド・スリランカ発祥の伝統医療)において、強力なアダプトゲン(抗ストレス薬)、および媚薬として特別な位置づけとされており、薬剤に多く用いられ、その効用は、媚薬、免疫刺激、肝臓保護、抗酸化、抗癌、抗糖尿病作用がある
薬効成分として、フェノール配糖体(curculigine A,orcinol glucoside, curligoside B)、サポニン、脂肪族化合物などのさまざまな化学成分が報告されている
また、キンバイザサ(仙茅)は、中国医学の漢方薬として、さまざまな薬草製剤の重要な成分としても知られている
しかし、その毒性に関しては、ほとんど認識されておらず、キイロショウジョウバエを使用し、植物抽出物の潜在的な毒性を評価した結果、抽出物に曝露すると、羽化率が低下し、翅の奇形が発生した
さらに、成虫の生殖能力と寿命の大幅な減少が認められ、植物抽出物の使用に対する健康被害が懸念される
引用)
・Curculigo orchioides: the black gold with numerous health benefits
・Toxicity Assessment of Curculigo orchioides Leaf Extract Using Drosophila melanogaster: A Preliminary Study
作成 2016年5月8日
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