花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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大岳 北松佐々町

2018-12-10 | 登山
この季節、山に登っても野草の花は咲いてないし、ガソリン価格も高止まりしているので遠くの山には行きたくない

それに寒波が到来し、とても寒いので、日曜日は近場の山で午後から登山

今回、長崎県の北松浦郡佐々町にある大岳に久しぶりに登ってみました

道中ほとんどは舗装路を歩くので登山というよりお散歩程度でしょうか?

でも歩行距離は8Km、標高差300m程ありますので、良い運動になるのです

この大岳付近には、フタリシズカやセンブリ、コキンバイザサ等々やや珍しい植物が自生しているという話を聞いているのですが、私は発見できていません

大変ローカルな山なのですが、わざわざ大村あたりからいらっしゃる方もいて、実は興味深い植物が潜んでいるのかもしれませんね


佐々町の文化会館に駐車させていただこうと思ったのですが、行ってみると車であふれかえっており、私が駐車すると迷惑になりそうなので、良く桜を見に行く千本公園に駐車

ルートは以下の如く、里山住宅付近から登って行きます




住宅地を通過し、山道へ入る

中央に見える小高い丘が、スタート地点の千本公園

あの丘は、昔ボタ山だったと地元の方から聞きました


道中の植物を観察しながら歩きます

良く野生化しているヒメツルソバ


食用になるというベニバナボロギク


ヤブコウジの実


天気が悪いので、コマツヨイグサが真昼間から咲いていた


ずいぶん登って、見晴らしがよくなってきました


マルバルコウソウがまだ咲いている




シロダモの実


サネカズラの実は良く見かけるのですが、目立たない花はなかなか見つける事ができません


竹藪の中の廃屋が不気味!


ゴンズイの実


原種サザンカ


大龍神社に立ち寄ってみる




周辺にはツワブキが沢山生えていた




神社にはコバノタツナミや


アキノキリンソウ


ホトケノザ


ヤブチョロギの花が咲いている


大岳の山頂が近づいてくる


水の抜かれた溜池を見学


農業体験施設の入口では、常にラジオの音が流れている

イノシシ除けなのだろうか?

入り口付近には、マユミの美しい実が沢山みられたのですが、伐採されてしまいました


汗の道を登って行きます


樹林帯に入る


草ぼうぼうの山頂付近


山頂の展望台は朽ち果てていた


荒れ果ててしまった山頂


昔は良い展望だったのですが、木々が生い茂り冴えない状況


一息ついたら下山


この山にはヤブランが非常に多い


農業体験施設の広場


下山時の風景


正面に見える山並みは、佐々町名物、試練の遊歩道がある古川岳連峰


佐々町の街並みが見えてきました




北松地域ではヤクシソウが非常に多く見られる


ヤブツバキも咲き始めました




平戸街道に入ります


東光寺へ立ち寄る


戦国時代、ここには山城があったそうです


東光寺から街並みを眺める




林縁ではマンリョウの実が目立っていた


じん肺根絶祈念碑

北松の地は炭鉱で栄えた場所ですが、そこで働く労働者はじん肺に苦しめられたようです


千本公園に戻ってきました


かつてボタ山であった公園の高台からは、今回登った大岳がよく見えます


今回、防湿庫で長い眠りについていたオリンパスのコンデジXZ-2を久しぶりに持ち出して撮影しました

はやり一眼とは比べ物にならない軽さのコンデジだと登山の疲労度が全然違いますね!

以前は登山に一眼を持ち歩く事はなかったのですが、珍しい野草との一合一会を美しく撮影したいとの思いで、最近はフルサイズを持って登る事が多くなっていました

下の画像の一番左が、今回撮影したオリンパスXZ-2で、その右隣りがフルサイズのニコンD750と登山時携帯する、90mmマクロ(カメラに装着)と24mm単焦点、50mm単焦点レンズです。

やはりXZ-2はコンパクトだし、重量は500g程(付属品含む)

D750とレンズ3本を合わせた重量は2Kgを超過してしまいます


ちなみにXZ-2にはフィルターアダプターとUVフィルター、ACクローズアップレンズを装着しています

XZ-2はワイド端でマクロ撮影が可能なのですが、小さい野草の花をそれなりに大きく撮影するにはレンズに接触するほど接近して撮影する必要があります

そんな極端に短いワーキングディスタンスでは、光が被写体に周らず、背景だけ妙に明るい画像になったり、とにかく撮影しずらい事が多い

という事で、マクロ撮影はワーキングディスタンスが十分にとれるテレ端で行うのですが、XZ-2はテレ端ではワイド端に比べて撮影倍率が低い

それを補う為ACクローズアップレンズのNo.3を装着しているのです

筒状のフィルターアダプターを装着すると、一眼っぽい外観になり、ちょっと格好が良い

ちなみに、本体+予備電池、フィルターアダプター、レンズフード、CPLフィルター、UVフィルター、NDフィルター、クローズアップレンズで4万5千円ぐらいだったと記憶しています

アマゾンではいまだに新品が販売されており、本体だけで5万円弱の価格がついているようです

もう使用する事もないので、売ってしまおうかとも思っていましたが、やはり登山時に時々使用しようと思い直しました

あまり参考にはならないかもしれませんが、XZ-2の撮影サンプルを載せておきます

ワイド端 絞り開放


テレ端 絞り開放 ACクローズアップレンズNo.3装着

同じものを撮影したのですが、テレ端では圧縮効果で背景の印象がずいぶん変わりますね!



ワイド端 絞り開放


テレ端 絞り開放 ACクローズアップレンズNo.3装着

テレ端である事と、余計な光学系が入っているので、ちょっと解像は落ちていますが、ワイド端では棘のあった背景のボケは滑らかになっているような印象を持っています

昔大岳の山頂一帯は草原であったそうですが、今は杉を植林され、その面影は微塵も残っていません

その杉林も放置され、間伐や下草刈りも行われていないみたい

山頂の整備も放棄されているようで、人に見放された山となっていた

この際、杉も伐採し自然林の豊かな山に戻してはどうかと勝手に思っています