３月に見つけた野草の花
カタクリ(片栗)
Erythronium japonicum Decne.
ユリ科 カタクリ属
花 期 ： ３～４月
生育地 ： 平地～低山の落葉樹林下
分 布 ： 北海道～九州
RL指定 ： なし
撮影 ３月 白水湿生花園（大分県）
カタクリは、種子が散布されてから、発芽生長し花を咲かせるまでに８年～１０年を費やすと言われている
春の短い期間だけ展葉し、光合成産物を徐々に地下の鱗茎に貯め、十分な資源を準備できた段階で、花を咲かせるのだ
カタクリは氷期に北から南下し分布を広げた遺存種と考えられる
最終氷期後の温暖化にともなう植生の変化から、カタクリを守ったものの一つに農業があげられる
焼畑耕作の普及により温暖化で北上した常緑広葉樹林の中に、二次林性の落葉樹林を残す事ができたのだ
初版 ２０２４年３月２５日
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