花追い放浪記

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オオクサボタン コウの花図鑑

2021-10-18 | コウの花図鑑

10月に見つけた野草の花(大分県)

 

2022年10月22日 追記

 

昨年、林道でオオクサボタンを見つけたのだが、今年は全く別の場所で多くのオオクサボタンを発見した

私は人が多い場所が苦手で、人気の無いへんぴなところを散策し、人に荒らされていない自生地を時々発見してひそかに喜んでいる

だが、私の記事を参考に、自生地を探しあて、自生地をあからさまにしたり、荒らしまわる者がいて困っている

先日は、学術的に貴重な植物が盗掘され、非常に憤慨した(; ・`д・´)

 

今回見つけたオオクサボタンは、昨年見つけた自生地の個体と比較して、色が淡くて少し見劣りする

しかし、その可愛らしさは相変わらずで、くるりと反り返った萼片は魅力的だ

このように魅力的な花を付ける植物は、盗掘者にとって恰好の餌食となる

ブロガーやヤマッパーの皆さんは、植物の自生地をあまりあからさまにしないでほしい

大分県にはかなり悪質な盗掘者が多いと思っている

 

マント群落を構成し、直立低木群落のオオクサボタン-ヤマブキ群集に分類され、その全てが石灰岩地に結びついている

直立低木群落の5植生はすべて西南日本のみに分布しており、特に九州に集中する

マント群落:つる植物や木本種からなる森林に接する林縁植生を構成する植物群

参照)日本のマント群落の生態的特性

 

近くを藪漕ぎしていて、ダイモンジソウらしき葉を見つけたのだが、あいにく花を付けていなかった

この日は、山での花散策は早々に切り上げ、塩性湿地へ向かった

初版 2021年10月18日

記事アップロード 2022年10月22日

画像アップロード 2022年10月20日

 

オオクサボタン(大草牡丹)

 Clematis speciosa (Makino) Makino

 

キンポウゲ科 センニンソウ属 
花期 : 9~11月
生育地 : 石灰岩地の林縁、崖
分布 : 四国、九州
RDB指定 : 環境省カテゴリ:なし 大分県:絶滅危惧Ⅱ類

 

2021年10月18日 記

林道を歩いていると、落石防護網の中からオオクサボタンが葉を出しているのを発見した
だが、残念ながらまだ蕾の状態だ
上の方には網に絡みつくタカネハンショウヅルの花も見られ、大喜び

 

開花している株はないかと探し回ると、ちょうど見頃のものがあって、カメラに収める事ができた

 

崖の上の方には大株が沢山自生しているが、登れそうもない

 

どの株も蕾ばかりで、まだこれから花の盛りを迎えるようだ

 

オオクサボタンは、草丈50~100cm程のセンニンソウ属の多年草または落葉低木で、日本固有種
センニンソウ属ではあるが、ツル性ではなく、茎は直立し木質化する
葉は3出複葉で、小葉は卵形、10~20cmと大きく、葉縁は荒い鋸歯状
花冠は長さ2~2.5cmで青紫色の筒状花、萼の先は反り返る
大分県では、石灰岩地に点在し、個体数は少なく、石灰岩の採石や観光開発により生育地の減少が懸念される
(大分県レッドデータブック)

 

思いがけないオオクサボタンとの出会いは嬉しいのもでした

記事アップロード 2021年10月18日

画像アップロード 2021年10月18日