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8月に見つけた野草の花
コカモメヅル(小鴎蔓)
Vincetoxicum floribundum (Miq.) Franch. et Sav.
キョウチクトウ科 カモメヅル属
花 期 : 7~9月
生育地 : 林内、林縁、草地
分 布 : 本州~九州
RL指定 : なし
撮影 8月 長崎県
ガガイモ亜科植物は花粉塊および肉柱体を持つことから、昆虫媒に適応進化したグループであると考えられている
コカモメヅルのポリネイターは双翅目のタマバエ科昆虫である事が報告されている
カモメヅル属には、通常花を訪れることのない昆虫が頻繁に訪花する種が存在するようだ
例えば、同属のオオカモメヅルでは通常花を訪れることの少ないヌカカ科の昆虫が送粉に寄与している
被子植物において稀な送粉様式である事から、どのように昆虫を誘引しているのかが、非常に興味深い研究材料として挙げられている
参考資料
花香で読み解くハエと花の多様な関係性:生活史を巧みに利用した送粉者誘引戦略
望月昂
初版 2012年8月23日
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