8月に見つけた野草の花
サワトウガラシ(沢唐辛子)
Deinostema violaceum (Maxim.) T.Yamaz.
オオバコ科 サワトウガラシ属
花 期 : 8~10月
生育地 : 水田、ため池の畔、湿地
分 布 : 北海道~沖縄
RL指定 : 長崎県絶滅危惧Ⅱ類
撮影 8月 長崎県
春植物のように他種との競合を避ける為の季節消長スケジュールを持つものが、水田においてもみられ、梅本らはこのような植物を「水田秋植物」と呼んだ
サワトウガラシは、水田に特有な植物ではないが、水田においては稲刈り後の秋季の短い期間にだけ、光合成や繁殖活動を行う
水田秋植物の一斉繁茂は、稲生育中における除草圧やイネとの競合から解放される事で促される
夏緑性の1年草が秋期繁茂戦略を可能とするには、成長期間の短縮化あるいは生育期の融通性獲得が必要であり、水田に生育するものとそうでないもので、種分化が起きていくのかもしれない
引用
水田秋植物(Autumn paddy ephemeral)に関する一考察
梅本信也 藤井仲二
初版 2018年8月31日
画像アップロード 20230815
記事アップロード 20230816