
8月に見つけた野草の花
ナガバヤブマオ(長葉藪麻苧)
Boehmeria sieboldiana Blume
イラクサ科 ヤブマオ属
花 期 : 8~10月
生育地 : 山地の林縁、渓流沿い等
分 布 : 本州~沖縄
RL指定 : 大分県絶滅危惧Ⅱ類
撮影 8月 大分県
先般、大分県南部でナガバヤブマオを見つけ、なにげなくブログに掲載したのだが、よく調べてみると、大分県においては絶滅危惧Ⅱ類に分類されており、生育地は極めて稀との事
大分県レッドリスト2022年度版では、イヌヤブマオの名で記載されているが、これはナガバヤブマオの別名なのである
がん治療薬には天然由来の化合物やそれらの誘導体が素になっているものが多いが、ナガバヤブマオの葉のメタノール抽出物からは、ヒトの癌細胞に対する抗腫瘍活性を示すアルカロイドが抽出されている
植物のもつアルカロイドは強い毒性を有し、細胞の増殖を阻害する作用を持つものがあり、抗がん剤に利用される
例えばニチニチソウの葉からは、抗悪性腫瘍剤のビンブラスチンが、またセイヨウイチイからは有糸分裂阻害剤のパクリタキセルが造られている
初版 2023年9月5日
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