9月に見つけた野草の花(大分県)
ラセンソウ(羅氈草)
Triumfetta japonica Makino
アオイ科 ラセンソウ属
花期 : 8~10月
生育地 : 路傍 原野 林床 荒地 畑地
分布 : 関東以西
RDB指定 : 環境省カテゴリ:なし 大分県:なし
ラセンソウ この名前を聞くと「らせん」という映画を思い出す ミステリー小説を映画化したもので、奇妙な筋書なのだ
なので、この植物には神秘的というか不思議感というかそんなものをイメージしてしまう
名の由来は、毛の多い果実がラセンという布の手触りに似ているという単純なものらしい
長崎県およびその周辺では一度も出会った事がない植物だが、昨年(2020年)大分県で観察できた
今年(2021年)も、自然林の林床に生えているラセンソウを撮影に出向いたが、猛烈なやぶ蚊の襲撃に閉口した
綺麗な花を咲かせるわけではないが、あまり縁のない植物に対面すると、少々興奮し、やぶ蚊の吸血もなんのその
撮影に集中するのでした
ラセンソウは、暖地を好む双子葉植物離弁花類の一年草(または多年草)
学名にjaponicaとあるので、日本固有種かと思いきや、朝鮮やフィリピンにも分布するようだ
草丈は、1m程に成長し、葉は丙があり、互生、卵形~狭卵形で先が尖り、鋸歯を持つ
茎の断面は円形で、茎、葉柄、花柄には毛が密生し、葉の両面には、まばらに毛が生える
葉腋に1cm程度の黄色の花を咲かせ、線形の萼片は5枚、やや広い線形の花弁も5枚
花は午後開花し、夕方にはしぼんでしまうようだ