花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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無名の岩峰 万里の長城みたいな岩稜を歩く

2018-02-10 | 藪漕ぎ クライミング

晴天に恵まれた木曜日、名もなき岩山に登ってきました。

最初にここを訪れたのは2010年2月の事。

かつて、ある貴重なランが自生していたという山に興味を抱き登ってみたところ、その圧倒的な岩稜の迫力に魅了され時々登るようになりました。

もちろん今ではその貴重なランを見る事はできませんが、春には私の好きなイブキシモツケが咲き乱れ、岩山が華やかで良い雰囲気となるのです。

この山の場所については、登山道もない危険な岩山であるので明かさない事にしますが、写真に写りこんだ風景から大体の場所がわかる方も多いのではないかと思います。

早朝の峠道は雪がまだ残り、ノーマルタイヤのマイカーでは危険な状況。
慎重にゆっくり走行し、なんとか山麓まで行きつく事ができました。


山麓の樹林帯を歩きます。


山中はまだ雪溜まりがあるところもありましたが、それほど難儀する事はありません。




しばらく登るとシダの群生帯となってきます。
岩山では樹木が大きく育つ事ができないため、このようにシダが繁殖する場所が多く見られます。
場所によってはすさまじくシダが茂っていて、泣き叫びたい程前進が困難なところもあるのです。


シダの妨害に嫌気がさしてきましたが、ようやく岩稜帯に到達。


眼前にワクワクするような岩稜が現れました\(^o^)/


ずっと先に見えるピークを目指して歩きます。


場所により岩場にも雪が残ってる!


小さなピークを越えます。










左に見えるこの岩峰にも後で登る予定だったのですが、ちょっと事情が変わって・・・






どうですか? 万里の長城みたいでしょ!!








山頂が近づいてきました。


振り返ると、先ほどの小ピーク


おや~ これはブゼンノギクの越冬ロゼットかな?




さて、山頂下に到達。
写真の印象より、実際は急な崖なんですよ。
慎重に登ります。


あの木の茂みが山頂です。


この山頂から四方に岩稜が伸びているんです。
下山のルートはここから左手の尾根を進み、先ほど左に見えた岩峰に登った後、麓に降りる予定なのですが、その前にこの右手の岩稜を進み景色を楽しみたいと思います。


山頂で腹ごしらえをし、右手の尾根を進みます。




うぅ~ん 素晴らしい風景ですね(*´з`)


先ほど歩いた山頂までのナイフリッジが見える。


これから目指すのはあのピークだ!
おやっ!! 以前はなかった真新しい赤テープが至る所に巻いてあるぞ\(◎o◎)/!
こんなところを歩く人間が私意外にもいるのか???


向こうに見える尾根も面白そうだ


ピークが近づいてきた。


もうすぐだ


ピークにとうちゃ~く(^^)/
圧巻の展望。言葉も出ない。


先ほどいた山頂がかなたに見える


さて、本来ならここから山頂へ再び戻り、下山ルートに入るのですが、予定変更。
ここから先へは行った事がないのだが、誰が付けたかわからない赤テープに従い進んでみよう。






ムムム!
岩稜から下へトラロープが垂れ下がっている!!!
ここを降りろという事か?


岩稜から樹林帯へ降りて、ひたすら急斜面を下って行くと、なんと山道があるではありませんか。


山道に従い下っていくと・・・
古びた神社に行きつきました。


首無し地蔵が不気味な雰囲気


GPSで現在地を確認すると、駐車地まではそれほど遠くない。
それにしても、こんなルートがあったとは驚き。
しかも、シダに悩まされる事もなく非常に登り易いルート。
これからは登りはこのルートを使う事にしよう。

山麓の小さな町を歩いて車まで戻りました。


さて忘れてましたが、今日はコショウノキの白い花が咲いてました。




花に近づいて香りを嗅ぐと、本当に良い香りがするんですよ~


素敵な岩稜に魅了された一日でした(=゚ω゚)ノ