花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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半島ウォーク 廃墟を探訪

2018-02-17 | 廃墟

確定申告の忙しい時期ではありますが、晴天のお天気に誘われて俵ヶ浦半島へ散歩へ出かけてきました。

俵ヶ浦半島といっても知らない人が多いでしょうが、観光地として近年有名になった佐世保市の展海峰があるところといとわかりやすいかも。

この半島には遠方からマニアが訪れるような廃墟が点在しています。

海岸の散歩を兼ねて廃墟を巡ってみる事にしました。

半島の先端に近い場所、北側の海岸に降り立ちました。


あれに見えるは亀の小島。
潮が引くと陸続きになりますが、一応橋が架けてあります。


この島には、世界の2大真珠王と言われた高島末五郎が起業した高島真珠養殖場の俵ヶ浦分場がありました。
大正2年、高島末五郎が最初に真珠の養殖を始めたのがこの亀の小島でした。
高島真珠養殖場は一時、真珠の生産世界一となった事もあるほどの規模でしたが、外国産の安価な真珠の台頭等もあり、次第に衰退していったという事。
2002年には、その長い歴史に幕を閉じ、この島の施設も廃墟と化してしまいまいした。


さて、しばらく干潟のぬかるむ海岸を歩いて橋のたもとまでやって来ました。
この橋がかかる海岸までは、俵ヶ浦小学校から荒れた山道を700m程歩くのが一般的なのですが、昨年訪れた際には藪化が進みとても通るのは困難となっていました。
今日は花の森公園から海岸へ降りる道を通りましたが、こちらもなかなかの難路です。


以前はこの橋の上を通って島へ渡りましたが、今は老朽化が激しく、とても通る気にはなりません。
スリルを味わいたい方はどうぞ(笑)




美しい海に九十九島の島影がのどかな雰囲気。


この島では最近、九州北部ではココ以外で見る事ができない驚きの植物が発見されて話題になりました。


本当はいけないんでしょうが、ちょっと建物に潜入してみます。




最盛期には50人程の従業員がいたそうですが、船で通勤していたようです。
そうですよね~ あの山道を歩いて通勤なんて、毎日がピクニックになってしまいますから。








以前来た時より、物品がずいぶん少なくなっている。




2010年3月に来た時には、4月3日になっていたのだが・・・


28年前の帳票が














海岸に戻り散歩の続き






ここでイワガキをとっているご老人とお話をすると、私の好きな棚田の地主さんでした。
今はこの海岸の棚田まで小さな道を作ってあるが、昔は山道を歩いて物資を運んだそうだ。
上の方の棚田は放棄され、今は森に埋もれてしまっている。


この地主さんの棚田から見る海の風景は本当に素敵。


次は高後崎船番所跡へ向かいます。
キャベツはこの半島の名産品だそうな


高後崎船番所跡付近の海岸を歩いているとこのような廃墟が




なんの建物かわからないが、建屋の裏手から山に登る道がある・・・


しばらく登っていくと、また廃墟


帰宅して調べてみると、大正時代に建設された灯台のようだ。




怒られそうですが、少しだけ建物に潜入。許してね_(._.)_
放射性電子管??? 危険な雰囲気


薄暗く不気味な室内


風でガタガタと物音がしてびひりまくる。


見学中は何か軍事的な施設かと思ってました。


気味が悪いので早々に退却


次は、旧陸軍佐世保要塞小首堡塁へ


ここも相当不気味な場所ですなぁ~


ここは明治33年に築かれた、対戦艦砲台跡。
克式35口径前心軸24cmカノン砲4門を主兵装としたそうだ。
ちなみに克式とはドイツの企業クルップ社製という意味。




だれが捨てたのか放置自動車が朽ち果てている


それから丸出山観測所跡に向かう


ここに装備された測遠機で敵艦との距離や弾着地点を観測して砲台に連絡したそうだ


建設から100年以上経過しているが、これほど状態の良い装甲観測所は貴重な存在だそうです








観測所の内部から見える風景は美しい。


尚、観測所は山頂にあり、大変細い道が通っているのですが、車で訪れるのはちょっと無理じゃないかと思います。


これは弾薬庫かな?


さて、麓に戻りちょっとぶらぶら海岸を歩いていると、またまたマツバランの自生地を発見しました。


これで今日のお散歩は終了。
ご訪問ありがとうございました(^^)/