1月に見つけた野草の花
イヌノフグリ(犬の陰嚢)
Veronica polita Fr. var. lilacina (T.Yamaz.) T.Yamaz.
オオバコ科 クワガタソウ属
花 期 : 1~5月
生育地 : 土手、畑地、路傍、石垣
分 布 : 本州~沖縄
RL指定 : 環境省絶滅危惧Ⅱ類
撮影 1月~2月 長崎県
イヌノフグリは外国から移入した帰化植物に駆逐されたと言われている
植物群の組成は、環境変化に伴い変化し、ある種が繁栄(極相)する一方で、衰退し消滅の危機にさらされる種も現れる
遷移には自発的遷移、他発的遷移、乾性遷移、湿性遷移、一次遷移、二次遷移というように多くの定義がある
通常の生態系の遷移とは異なる生態系が生じ、それが持続する状況を偏向遷移という
帰化植物が移入し、イヌノフグリが駆逐され、以後それらが持続的に占有する状況は偏向遷移というべきであろう
イヌノフグリの種子のくぼみに付着しているエライオソームという物質は、アリを誘引する脂肪酸や糖を含み、アリは種子を巣に運び、これによりイヌノフグリは分布を拡大していると考えられている
初版 2014年2月1日
記事アップロード 2024年1月7日
画像アップロード 2024年1月7日