花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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岩屋山 裏岩屋ルート キイレツチトリモチも見てきたよ

2017-11-13 | 藪漕ぎ クライミング

昨日は長崎市の岩屋山に登ってきました。

長崎市民の憩いの山で、小さな子供からお年寄りまで気軽に登れる山と思われていますが、裏岩屋となると様相が一変。

式見ダムからやや難路が続く岩屋山の裏の顔を覗いてきました。

ルートは
式見ダム→インカの石積→弁当岩→美智子岩→岩屋山山頂→展望岩(ヒオウギの岩)→舞岳鞍部→式見ダム

尚、途中いろいろと寄り道していますが、その軌跡は消去しております。


早朝、朝焼けに染まる大村湾を見ながら式見ダムに向かいます。


誰もいないダムの駐車場に到着し、準備を整え7時半ちょっと前に出発。
陽があたらず薄暗い登山道を進みます。


舞岳鞍部の少し手前で左へ分岐。斜面をトラバースする道を進みます。
恐らく昔集落の間をつなく生活の道だったのではないかと思います。


そのうち道は谷へ降りて行き、沢音が聞こえてきます。


沢の向こうには、一部の方がインカの石積と呼んでいる場所が現れます。
廃村となった集落の段々畑だったところでしょうか?
今は樹木に覆われ幻想的な雰囲気を醸し出しています。


ここを登り、尾根へ取りつきます。


尾根を少し進むと、誰が呼んだか弁当岩!


この名前はあまり浸透してないようで、岩屋山で出会った方に話をしてもチンプンカンプン。


まぁ~ 一般の登山者はこんなところには来ないので知らないのは当然かもしれませんね


尾根をどんどん進んみ、途中で右の急斜面を美智子岩方面へ降りていく。


美智子岩到着。この場所はちょっとわかりずらいかもしれません。


この付近はカラスの住処になってるようで、群れになってひたすらカーカーとうるさいんです。


ここから岩を下り、洞窟岩へ向かう予定だったのですが、藪が深そうだったので止めてもとの尾根へ戻りました。


樫原霊園を眼下に臨む。線香の香りが漂ってきます。


この先は少々難路。岩屋山の名のごとく岩々が連なり、それを縫うように登って行きます。


急斜面も多く、結構体力を消耗。


岩壁をへつるように進むところもあるんです。


山頂が近づくと、山は穏やかな表情に変わります。


山頂へ到着。まだ11時前なのですが、多くの方がくつろいでいました。


山頂からは長崎市街の風景が広がります。


急登で体力を消耗したので、早めのランチでエネルギーチャージ。
人が多くて居ごごち悪いので早々に下山しましょう。


ムラサキセンブリが咲いている場所を聞いていましたが、見当たりません。
岩場でタマムラサキなど鑑賞します。




林道近くの展望岩へ立ち寄ります。
ここは見晴らし岩とかヒオウギの岩とか和子岩とか呼ばれているようです。


これはヤマジノギクかなぁ?
総苞片が細長く、花冠が大きいのでヨメナやノコンギクではないようですが、岩場に生えてるものは普通のヤマジノギクとはちょっと雰囲気が違うような気がします。

シマカンギクの花やヒオウギの葉も見られますよ。


後姿のご婦人とお話ししましたが、この岩場は見晴らし岩と呼んでいるとの事。


この後は舞岳方面へ延びる穏やかな尾根を下山します。


こちらの登山道は人が少なく寂しい感じ。


早くもサツマイナモリがチラホラ咲いてました。






舞岳鞍部にはアキノタムラソウが多数。


式見ダムの周回路へ出るとこんな岩が見えます。
登ってみたい!(^^)!


このダムの建設で湖底に沈んだ集落もあるのでしょうね。


さぁ~て 本日ある場所で見たキイレツチトリモチとはこんな植物です。


キノコに見えますが、トベラやシャリンバイの根に寄生する植物の花序なのです。


色が落ち葉の保護色のようで、非常に見つけにくい。


裏岩屋のルートには著しく危険な場所というのはありませんが、難路で不明瞭なところもあり、初めての方が一人で入るのは止めた方が良いような気がします。
また、山頂まで結構な時間を要するので体力のない方は控えた方がよろしいかと思います。

この山は市街地に近い低山にしては変化に富んだ山歩きが楽しめ、珍しい植物も見られる素敵なところじゃないでしょうか。
多くの方が訪れる人気の山というのもうなずけます。

それでは、ご覧いただきありがとうございました(=゚ω゚)ノ