島では山野草ファン憧れのシマシャジンが咲く季節になりました
平戸島と福江島の限られた場所に少数自生しており、環境省が絶滅危惧ⅠB類に分類している植物
特に平戸島では絶滅寸前
間もなく見る事ができなくなってしまうのではと心配しています
今年も無事花を咲かせているのでしょうか?
天気は下り坂のようですが、島へ出かけてみる事にしました
早速自生地を見てみると、ここで花を咲かせているのは2株だけ
今年はいろいろな植物の開花が遅れているので、シマシャジンもこれからもっと出てくるのかもしれません
シマシャジンを観賞した後は、とある岩場の調査へ
ちょっとした崖を登って林内に入ります
灌木が密生し、小岩がころがっているので歩きにくい
すったもんだしているうちに稜線に到達
稜線上には、ほとんど土に埋まっているが、石積みが見える!
牧山(牧の山)を腰の峠から登っていくと、林内の登山道沿いにこのような石積みが見られる
あれは、鍋島藩の軍用馬を育成する牧場の跡
ここも牧山と同様な石積柵でしょう
今は完全に森林化しているこの場所が、かつての牧場だったころを想像してみた
稜線沿いに進んでいくと、カラスノゴマが生い茂る岩場を通過
ダンギクがチラホラ花を咲かせています
その先は岩稜帯で、おびただしい数のダンギクが自生している
感動的な花園です\(^o^)/
ダンギクだけではなく、コシオガマの花もみられる
希少なヤマジソも群生
環境省準絶滅危惧種
イブキジャコウソウも大群生
タマムラサキは、もうすぐ咲きそうです
ダンギクに別れを告げて、崖を降りて下山します
この岩場にはヤマジノギクのような、そうでないような菊が大量に生えてます
ソナレギクのような雰囲気かな
やばい! 雨がパラついてきた
視界が悪くなると遭難しそうなので急いで下山しましょう
岩場から樹林帯へ入るとすぐに驚きの植物
カゲロウラン
島では初めて見つけた
環境省では、準絶滅危惧種なのですが、長崎県ではⅠB類
小雨が降りしきる暗い林内では、撮影は困難
かなり多く撮影したのですが、まともに撮影できたものは一枚もありませんでした
樹林帯で迷ってしまいましたが、なんとか下山する事ができました
下山中にもいくつかの希少植物を発見しました
かつて牧場だった岩山は、大変希少な植物がみられる保護すべき場所である事が確認できました('ω')ノ
2024年5月1日 記事修正
2024年5月1日 画像再アップロード