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2月に見つけた野草の花
ヨツシベヤマネコノメ(四蘂山猫の目)
Chrysosplenium japonicum (Maxim.) Makino var. tetrandrum (H.Hara)
ユキノシタ科 ネコノメソウ属
花 期 2~4月
生育地 湿り気のある樹林下、林縁
分 布 北海道~九州
RL指定 なし
撮影 2月~3月 長崎県 佐賀県
ネコノメソウ属は、葉が互生のAlternifoliaと対生のOppositifoliaという2クレードに大別され、さらにOppositifoliaは4サブクレードに分かれる
ヤマネコノメソウは、エゾネコノメソウ、ツルネコノメソウ、タチネコノメソウとともにAlternifoliaクレードに分類され、その変種であるヨツシベヤマネコノメも同様である
ヤマネコノメソウとネコノメソウは、ネコノメソウ属の中では国内の広域に分布する種であり、ネコノメソウが日本固有種であるのに対して、ヤマネコノメソウは朝鮮や中国東北部にも分布している
ヨツシベヤマネコノメは、ヤマネコノメソウの変種で、ヤマネコノメソウの雄しべが8本であるのに対して、ヨツシベヤマネコノメは4本という違いがあるという
雄しべ以外の形質の違いに関しては、ヨツシベヤマネコノメはより小型で群生するとの記述がみられたが、両者の区別は難しいようだ
九州北部において、私が観察したヤマネコノメソウの雄しべはいずれも4~5本で、8本のものは見つからず、それらがヨツシベヤマネコノメに分類されるべきものなのかは定かではない
初版 2015年2月27日
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