(2021年9月29日 記事修正)
週末はまたしても台風の接近でお天気が心配な状況なので、絶好の晴天日を逃さず登山に出掛ける事にしました
黒髪山系ではいろいろと秋の花が咲いている頃と思いますが、先ずはツユクサシュスラン
黒髪山系には人知れずツユクサシュスランが自生しているのですが、ここ最近は全く逢いに行っていませんので、今でも健在なのか確かめに行きたい
私の地元には多くのツユクサシュスランが自生しますが、それでも長崎県では絶滅危惧種に指定されています
ところが、佐賀県のレッドデータリストにツユクサシュスランが見当たりません
佐賀県に自生地があるという話は聞いたことがないし、ひょっとしたら佐賀県ではまだ見つかっていないのかも
だとしたら、この黒髪山の自生地は新発見という事になるのでしょうか?
例年の見ごろは10月初旬なのですが、今年はどの花も開花が遅れていますので、まだ間に合うかもしれない
藪漕ぎにて尾根を登ったり下ったりして、ツユクサシュスランの自生する谷に到達
谷へ下降すると、沢沿いに点々と自生します
見えるでしょうか?
沢沿いの湿った岩壁に沢山の植物が着生しています
これは全てツユクサシュスラン
先日、薄暗い場所でカゲロウランの撮影に失敗してしまいましたので、今日はフラッシュを焚いて撮影しますが・・・
ひどい画像ですね
フラッシュを使用するととても見られたものではありません
これはフラッシュを使用してない画像です
大変暗いので、数十枚撮影しても見れる画像は数枚だけ
近くの湿った岩にも少ないながら自生しています
さて、無事ツユクサシュスランに逢えましたので、今度は岩登りを楽む
木の枝などにしがみつきながら、慎重に絶壁を登って行きます。
空が見えました~
うぅぅ~ん 怖いよ~ でももうすぐだぁ~
やったぜぇ~ 無事登頂\(^o^)/
岩の両側は鋭く切れ落ちていて恐ろしい
イブキジャコウソウがまだ頑張って咲いてますよ!
さて、今度は登ったところとは逆側へ降りますが、懸垂下降が必要です
太身の体に食い込むようなアルパインボッドを身にまとい、ザイルを頼りにこの崖を降りていきます
ザイルの長さが足りませんので途中2回支点を変えてザイルを掛け替えますが、撮影している余裕はありませんので、いきなり最後の様子です
崖に沿って登っていくと
岩が一部切れているところがあります。
のぞき込むと、断崖絶壁
正面には絶景が
さて、再び谷へ下降し、狭い峡谷を通過する
峡谷の源頭に達すると・・・
そこは荒涼とした岩稜なのです
下に向かって岩稜が伸びていますので、降りて行きましょう
かなり急斜面なので慎重に
するとヤツガシラの自生地があるのですが、どうしたものやら一つも花が咲いてません
目を皿のようにして探しますがやっぱり一つも咲いてない(>_<)
完全に予定が狂ってしまいました
しょうがないので、ブゼンノギクでも撮影して気を紛らわせます
なんの変哲もない野菊のようですが、準絶滅危惧種なんですよ
これはツクシハギかな?
さぁ~ ここからは岩稜の上を歩き、上へ上へと登っていきます
そのうち尾根は森の中へ入り、このあたりまで登ってくると思案のしどころです
右へ進めばヤツガシラの自生地 左へ行くとダイモンジソウが待っている
右か左か、少し悩みましたが、先ほどの岩場でふられてしまったヤツガシラに未練たっぷりだったので、右へ進路をとりました
結構たっぷりと歩いた後、ヤツガシラの自生地付近で久しぶりにIさんとばったり遭遇し、一緒に自生地へ
先ほどの岩場とは違い沢山咲いてますよ~
ヤマラッキョウも咲いてます
本日の任務を完了し、最後は天童岩へ向かいます
天気はいいのですが、ちょっと霞んでるのが残念
Iさんの後ろ姿
昔は藪漕ぎ大好きな方でしたが、最近は更生し奥様と健全な登山を楽しんでおられます
Iさんと別れた後、センブリの自生地へ向かいますが、蕾ばかりで一つも咲いてません
面白くないので、もう少し岩と遊んでいく事にしました
この崖を降りて下山します
最初は楽々なんですが・・・
次第に厳しい断崖に!
昔は無謀にも体ひとつで降りていましたが、今はそんな無茶はいたしません
岩に浅く根を張った頼りない松に支点をとり、ザイルで下降
再び、頼りない松にザイルを掛け替え慎重に下降
最後はしっかりした木の枝に支点を変えて無事到着
後は登山道へ合流し、鼻歌を歌いながらご機嫌で下山しました
やっぱり黒髪山は最高ですね\(^o^)/
ダイモンジソウやセンブリには逢えませんでしたが、黒髪山の岩々に遊んでもらい大満足です
花のシーズンはもうすぐ終了ですが、新ルートを開拓すべくまた訪れたいと思います('ω')ノ