すべてを欺いても手に入れたいもの、
それは君。
原題 THE ILLUSIONIST
原作 スティーヴン・ミルハウザー
製作年度 2006年
製作国・地域 アメリカ/チェコ
監督 ニール・バーガー
ピュリッツァー賞受賞作家スティーヴン・ミルハウザーの同名短編小説をエドワード・ノートン主演で映画化した幻想ミステリー・ロマンス。
監督はこれが長編2作目の新鋭ニール・バーガー。
魅惑的なイリュージョンで、大衆の心をつかむ幻影師アイゼンハイム(エドワード・ノートン)。ある日、彼の評判を聞きつけた皇太子レオポルド(ルーファス・シーウェル)が、婚約者のソフィ(ジェシカ・ビール)を連れて彼のショーを観覧。しかし、アイゼンハイムとソフィの間には、幼い日に身分の違いが原因で引き裂かれた過去があった。(シネマトゥデイ)
その他のキャストは
ウール警部....................ポール・ジアマッティ
若きアイゼンハイム.......アーロン・ジョンソン
若きソフィ.......................エレナー・トムリンソン
昨日ぽっかり時間ができたので、観てきました~。
例によってあまり期待をしないように抑えつつでしたが、
すっごく面白かった~!
今年の洋画、ワタシの劇場観賞作のトップにきた作品かもしれません
舞台は19世紀末のウィーン。
ハプスブルグ帝国は終末期を迎え、ウィーンの街は芸術文化に沸いていて、
中でも人々を熱狂させていた奇術=イリュージョンが見せ物として一世を風靡していた時代。
その中でも絶大な人気を誇る天才幻影師が、ある日観覧に訪れた皇太子レオポルドに目をつけられる。
しかも皇太子が同行し、アイゼンハイムの舞台に立たせた令嬢は
幼き頃身分違いだとして引き裂かれた初恋の相手だったことから悲劇の幕は上がる―
冒頭いきなりの逮捕劇から、アイゼンハイムの少年時代の回想へと移っていくが
この序盤からして、一言一句も逃しては楽しめない伏線に満ちている。
19世紀末には許されなかった公爵令嬢と平民であるイリュージョニストのラブストーリーではあるけれど
謎解きの要素が極めて強く、
小物から、セリフに至るまで本当に無駄のない運びなので
あまり情報を入れず、このイリュージョンを楽しむウィーンの観客と化して観るのが
楽しいかと思います。
天才幻影師 皇太子レオポルド。ソフィアに憎らしいほど切れるヒトと言わしめた皇太子が勝つのか?
天才幻影師 ウール警部。冒頭の逮捕劇の顛末は?
「トリスタンとイゾルデ」で珍しくいい人マーク王を演じたルーファス・シーウェルが、
執拗な関心を持ってアイゼンハイムを追い落とそうと、またまた憎らしい役で嵌ってます!
ああ、それにしてもエドワード・ノートンって、こんなにステキだったの
基本的に髭面はNGのわたしですが、、もう、素敵でした・・・
若きアイゼンハイム役の少年があまりに美しかったので、ちょっと心配でしたが
15年後のイリュージョニストの雰囲気がピッタリと嵌ってて、違和感も無くビックリ
役作りのために奇術師のパフォーマンスと技術を本格的に学び
プロのマジシャン兼俳優にハンドトリックを学び、ロケ中にもイギリス人マジシャンの指導を受け
劇中に使用されるイリュージョンを考案したロペール・ウーダンの文献を読み、
実際、撮影現場で披露し、スタッフやエキストラを煙に巻いたという・・エドワード・ノートン
まさに天才幻影師アイゼンハイムになりきっていましたね
内容に関しては何を書いてもネタバレになるようで書けませんが、
くり返すメロディがこころにさざ波をたて、
愛とプライドを賭けた男の生き様に惹きこまれていくでしょう
できればもう一度観たいな・・・
勝手ながらこの作品、結末に触れている記事に関してはTBは戴かないつもりです。
宜しくお願いします。
それは君。
原題 THE ILLUSIONIST
原作 スティーヴン・ミルハウザー
製作年度 2006年
製作国・地域 アメリカ/チェコ
監督 ニール・バーガー
ピュリッツァー賞受賞作家スティーヴン・ミルハウザーの同名短編小説をエドワード・ノートン主演で映画化した幻想ミステリー・ロマンス。
監督はこれが長編2作目の新鋭ニール・バーガー。
魅惑的なイリュージョンで、大衆の心をつかむ幻影師アイゼンハイム(エドワード・ノートン)。ある日、彼の評判を聞きつけた皇太子レオポルド(ルーファス・シーウェル)が、婚約者のソフィ(ジェシカ・ビール)を連れて彼のショーを観覧。しかし、アイゼンハイムとソフィの間には、幼い日に身分の違いが原因で引き裂かれた過去があった。(シネマトゥデイ)
その他のキャストは
ウール警部....................ポール・ジアマッティ
若きアイゼンハイム.......アーロン・ジョンソン
若きソフィ.......................エレナー・トムリンソン
昨日ぽっかり時間ができたので、観てきました~。
例によってあまり期待をしないように抑えつつでしたが、
すっごく面白かった~!
今年の洋画、ワタシの劇場観賞作のトップにきた作品かもしれません
舞台は19世紀末のウィーン。
ハプスブルグ帝国は終末期を迎え、ウィーンの街は芸術文化に沸いていて、
中でも人々を熱狂させていた奇術=イリュージョンが見せ物として一世を風靡していた時代。
その中でも絶大な人気を誇る天才幻影師が、ある日観覧に訪れた皇太子レオポルドに目をつけられる。
しかも皇太子が同行し、アイゼンハイムの舞台に立たせた令嬢は
幼き頃身分違いだとして引き裂かれた初恋の相手だったことから悲劇の幕は上がる―
冒頭いきなりの逮捕劇から、アイゼンハイムの少年時代の回想へと移っていくが
この序盤からして、一言一句も逃しては楽しめない伏線に満ちている。
19世紀末には許されなかった公爵令嬢と平民であるイリュージョニストのラブストーリーではあるけれど
謎解きの要素が極めて強く、
小物から、セリフに至るまで本当に無駄のない運びなので
あまり情報を入れず、このイリュージョンを楽しむウィーンの観客と化して観るのが
楽しいかと思います。
天才幻影師 皇太子レオポルド。ソフィアに憎らしいほど切れるヒトと言わしめた皇太子が勝つのか?
天才幻影師 ウール警部。冒頭の逮捕劇の顛末は?
「トリスタンとイゾルデ」で珍しくいい人マーク王を演じたルーファス・シーウェルが、
執拗な関心を持ってアイゼンハイムを追い落とそうと、またまた憎らしい役で嵌ってます!
ああ、それにしてもエドワード・ノートンって、こんなにステキだったの
基本的に髭面はNGのわたしですが、、もう、素敵でした・・・
若きアイゼンハイム役の少年があまりに美しかったので、ちょっと心配でしたが
15年後のイリュージョニストの雰囲気がピッタリと嵌ってて、違和感も無くビックリ
役作りのために奇術師のパフォーマンスと技術を本格的に学び
プロのマジシャン兼俳優にハンドトリックを学び、ロケ中にもイギリス人マジシャンの指導を受け
劇中に使用されるイリュージョンを考案したロペール・ウーダンの文献を読み、
実際、撮影現場で披露し、スタッフやエキストラを煙に巻いたという・・エドワード・ノートン
まさに天才幻影師アイゼンハイムになりきっていましたね
内容に関しては何を書いてもネタバレになるようで書けませんが、
くり返すメロディがこころにさざ波をたて、
愛とプライドを賭けた男の生き様に惹きこまれていくでしょう
できればもう一度観たいな・・・
勝手ながらこの作品、結末に触れている記事に関してはTBは戴かないつもりです。
宜しくお願いします。