to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

月に囚われた男

2010-04-15 22:34:25 | the cinema (タ行)
契約期間:3年
赴任地:月
労働人数:1人
このミッションは何か、おかしい。

原題 MOON
製作年度 2009年
製作国・地域 イギリス
上映時間 97分
脚本 ネイサン・パーカー
監督 ダンカン・ジョーンズ
音楽 クリント・マンセル
出演 サム・ロックウェル/ドミニク・マケリゴット/カヤ・スコデラー/リオベネディクト・ウォン/ ケヴィン・スペイシー

地球に必要不可欠なエネルギー源を採掘するため月の基地に滞在中の男が奇妙な出来事の数々に遭遇するSFスリラー。
サム(サム・ロックウェル)は地球で必要なエネルギー源を採掘するため、3年間の契約で月にたった一人で滞在する仕事に就く。地球との直接通信は許されず、話し相手は1台の人工知能コンピュータ(ケヴィン・スペイシー)だけの環境だったが、任務終了まで2週間を残すある日、サムは自分と同じ顔をした人間に遭遇する。

公開劇場も少ないし、見逃せばDVDも探せないかも知れない。と、いうことで行ってきました。
コレはかなり面白かったです
気が早いかもですが、コレまでの洋画の上位にきました~

私が初めて観たSFは多分白黒画像の「宇宙家族ロビンソン」だったと思いますが、
コチラの作品は、そのざらついた画面も含めて、どこか懐かしさを漂わせるものがあり、王道を行くSF作品になっていたと思います。

近未来。「月」にたった一人―というと、あの可愛いお片づけロボット「WALL・E/ウォーリー」を思い出しますが、
コチラは、愛する家族の元を離れて単身赴任の宇宙飛行士....。
そりゃあ、3年は長いし、独り言も多くなって当たり前。
トイレのニコちゃんマークとか、観葉植物のそれぞれの名前にキュンときますし、
その静寂の中のふたりぼっち。問答無用でサムとガーティの会話にキュンキュンしてしまいます。

勘のいい方なら結構早い段階で、この秘密に気付かれるかも知れません。
キーワードは幾つかありますが、この作品もまたあまり情報を入れないでストーリーに身を任せてみた方がいいと思います。

記憶―、
生きてきた証。
それが意味するもの…。

相棒のコンピューター・ガーティの心遣いが泣けます。
独特の音声なんだけれど、ハートを感じる囁きにも聞こえたり、、ケヴィン・スペイシーの声が素晴らしい。
ガーティのニコニコマークにも表情があって可愛い
サムの、「…帰りたい。」に涙。

             

宇宙ステーション内部に一瞬写る、ルナ産業の実体かと思わせるハングルの文字がやけにリアルでした。