人殺しの私を、愛してくれる人がいた。
一冊のノートに記された殺人者の記憶。
それは運命を狂わす、禁断の真実。
上映時間 128分
原作 沼田まほかる
脚本:監督 熊澤尚人
出演 吉高由里子/松坂桃李/佐津川愛美/清野菜名/清原果耶/木村多江/松山ケンイチ
生まれながらに“人間の死”が拠りどころのヒロインのおぞましくも切ない半生
亮介はカフェを営み平穏な日々を送っていたが突然、男手一つで育ててくれた父が余命わずかと診断され、婚約者の千絵がこつ然と姿を消してしまう。そんな時、実家の押し入れで『ユリゴコロ』と書かれた一冊のノートを見つける。そこには、人を殺すことに心の拠りどころを感じてしまう美紗子と名乗る女が、自らの殺人の記録と、洋介との運命的な出会いによって救われたことなどの衝撃的な告白が綴られていた。美紗子とは誰なのか、そもそもこれは事実かそれとも父の創作か、激しく動揺する亮介だったが…。
予感がしてたので、ケンイチくん出演作品なのにビビリの私は鑑賞リストから外してました。が、
久々の友人と行ってきました♪
思った以上の死亡率で、かなり血も流れますので、覚悟してご覧になれば、
サイコパスが出会う、一つの奇跡…―純愛の顛末......の目撃者となり、
どっぷりはまり込んで2時間超がアッと云う間でしょう。
ミステリー部分的にはある程度予測できても、
そのサスペンス部分はかなり観客の心臓を掴んで、思考を激しく追い込みます。
何しろ、、美紗子には道徳観も良心も、感情も欠落していて、
そんな美紗子が大人になって、良心の呵責から生きる意欲をなくした洋介と出会い―という展開なので
観る側にも言い知れぬ葛藤が芽生えるのです。。。
以下、ちょっとネタバレ、、、
映像も美しく、キャストもみんなイイです!
桃李くんはこれまでも結構アブナイ系の役もあったし、勿論上手いですが、
やはりケンイチくんが凄いです。。。
私的には美紗子と洋介のダムのシーンが印象的で、心が騒ぎました・・・
後は中盤の美紗子のユリゴコロ、みつ子役の佐津川愛美ちゃん♡
こういう役、上手いですよねいつでも存在感ある演技をしてます♪
幼少期の美紗子を演じた子役さんも上手かったですし、
美紗子の少女時代を演じた清原果耶ちゃんって、「朝が来た」のあの子だったんですね~。
何かで観たと思ってたけど、ずっと思い出せず、もやもやしてた(笑)
血が苦手な方は途中目をふさいでも、
そんな殺人鬼に訪れる、苦しくも幸せな“感情”に切なく心を乱されるはず。
心してご覧ください。
今年は邦画も鑑賞自体激減して、なお且つ未アップが多いですが、
これまでのところハズレなし。
その中でも上位に来た作品となりました!
どなたにでもト云う訳にはいかないですが、私はどこか母親目線だったのでしょう
「少年は残酷な弓を射る」を思い出しました、、。
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