安倍元総理が凶弾に倒れて帰らぬ人となりました…。
奥様の心中は如何ばかりかと…。ご冥福をお祈り申し上げます。
ニュースを見ていて、27年前の遠い記憶が鮮明によみがえりました。
私の場合、夫は病気でしたけれど…。
その日、夫はいつも通り出勤して帰宅。
深夜に激しく咳き込んだ後に呼吸困難を訴え、間もなく意識不明に陥って、その後心肺停止となりました。
「この人は死んでしまう!」救急車を待っている間、必死でCPR(心肺蘇生)をしました。
病院へ着いた時、心電図モニターはフラット。
でも、ドクターをはじめとして医療スタッフの皆さんが懸命の蘇生を試みて下さり、数時間が経過しましたが、夫の心臓は再び動くことはなく、呼吸も戻りませんでした。
父親に取りすがって泣く高校1年生だった次女。
その姿を見て、ICUに向かうエレベーターの中でドクターが、私の方を見て首を振りました。覚悟はしていたけれど、間もなく死亡が告げられました。
エンゼルケアをして頂く間、待合室から窓を見ると空が白み始めていて、鳥が飛んでいくのを私も次女も呆然と眺めていたのです。
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私は時々CPRの手順を確認しています。
また、夫が亡くなった時代には街なかにAEDは設置されていませんでした。
今は検索すると居住地域でAEDが設置されている場所がMAPで確認出来ます。
万が一の時、救急車が来るまでに出来ることを…。
もしかすると救われる命があるかもしれません。